寝たら即帰宅の旅。

3-2 帰り道 ページ35

りょう
「あと1時間だったって事？」


『はい…』



「「うわぁーーーー！！」」


しばゆー
「ほんとーに記憶がない。マジで気絶でしかない。」





そうに言うとカメラマンをしているいくとがあの時の様子を語る。






いくと
「俺、あん時ドッキリ掛けられてるって思いましたもん。」


りょう
「そうだよね、カメラ回したら2人手繋いで寝てるんだもんね。」


いくと
「嘘かと思う流れでした。」






りょうといくとのやり取りに思わずしばAは笑ってしまう。



『ほんとに作戦だったんです…!!』


虫眼鏡
「逆に落ち着いちゃって寝ちゃったんじゃないの？」






虫眼鏡の一言に二人はハッとする。
確かにそうかもしれない…。

最善の策の筈が1番の悪手だったなんて。






りょう
「帰りはどうしたの？」


しばゆー
「タクシーで帰ったよ。ね？」


『……おそらく。』






おそらくってどういう事、とりょうが笑っていると即帰宅の旅終了後の話をしばゆーが話し始める。









あの後タクシーに乗って、気付いたら京都駅に着いてて…




しばゆー
「ほんと一瞬だった。」

ゆめ
「寝落ちしてたんだね。」





Aと一緒にタクシー降りて、そこから新幹線に乗り換え京都→名古屋まで向かった。




虫
「そこまでずっとAちゃんと一緒だったんだ。」


しば
「そうそうー。もうAちゃん大変だったんだから。」


『うぅ…。』







タクシー降りた後、めっちゃボーっとしてて
いつもなら間違えないのに反対の道とか行ってるし…、

呼び掛けても反応薄いし、フラフラだしで
ずっと手を引いていた。


だから他のメンバーみたいに別々で座って…という事は無かった。





それから名古屋駅に着いて家の方向違うから解散ってなる筈だったんだけど







しばゆー
「さっきも言ったけど、Aちゃんフラッフラで。」



このままだと駅で寝る勢いだな。
メンバーが駅で発見何てなったら大変だし、心配だわ。



「それで、送ってったの。」

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