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「チビがもう1人居たんだけどー!!」
りょうの声になになに、とみんなが集まってくる。
すると、虫眼鏡よりさらにひと回り小さいミニ虫眼鏡がいた。
企画を知ってるてつ、しば、虫はその姿を見て笑ってしまう。何も知らないゆめ、としは困惑しながらも笑っている。
男装用ではあるがショートヘアになり、普段かけていない眼鏡も似合っていている。
普段と違う様子のAに皆がザワつく。
てつや
「あらーー、こんなかっこ可愛くなっちゃってー。」
『なに、言ってるんで…言ってるの。
ぼく虫眼鏡だよ。』
てつやがいつもみたいにAに触ろうとしたらパシッと払われ、ひどいと悲しがる。
そんなミニ虫眼鏡の前に本物虫眼鏡が鏡のように立つ。
虫眼鏡
「ほんとに、僕?
ちょっとカッコよくなりすぎじゃない?」
ある意味、僕をディスってると小言を言う。そして、Aもといミニ虫から企画の説明を受ける。
彼女の考えはこうだ。
まずは身内から好感度を削って下げさせ各々の発信力(SNS)を使って虫さんの評判を下げさせようという考えらしい。
「そうだよね、
これ虫さんの印象下げる企画だったよね。
俺、さっきそこで褒められたんだけど。」
Aが、はっ!!と明らかにしまった、という顔をして俺にしーっと内緒のポーズをしてきた。
いや、それはいつものAやん。
と思いながら小さくOKポーズをおくった。
虫眼鏡
「そこの2人、バレバレだからね。
で、ミニ虫ちゃんはどんな嫌がらせしてくれるの?
本人いるけど。」
ミニ虫ちゃん…と虫眼鏡以外が笑っている。
ミニ虫は虫眼鏡と同じ様なポーズを取った。
『僕の考えはこれだよ、虫眼鏡2倍作戦。
虫眼鏡の動きを真似して、やかましくしてやるんだ。』
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作成日時:2021年2月22日 8時