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黙ってればただの可愛い小学生なのに。
そんなことを思いながらわたしが作ったシチューを
ぱくぱく頬張るちびっ子を見つめる。
「 Aの唯一の取り柄って料理だよな 」
「 お前もう食うな、今すぐ返せ、吐き出せ！！」
「 やら 」
ほっぺたぱんぱんに詰めた万次郎くんは、
『 ん 』って言いながら空っぽになったお皿を渡してきた。
おかわり、よそれ、さっさとしろ。
絶対そう言われてる。
「 ふーんだッ！！！」
ぷんぷんしながらお皿を受け取とると、
『 ガキかよ 』って鼻で笑ったちびっ子。
なんなの！！！腹立つんだけど…ッ！
「 なに、怒ってんの？」
「 はあ？べっつに〜！唯一の取り柄、とか言われて怒ってるわけじゃないし〜ッ！？」
「 怒ってんじゃん 」
ふは、ってまた、笑われた。
ご飯よそりにその場から立ち上がってキッチンへ移動する。
なんなの、唯一の取り柄って！！！
わたしキレそう、てか、キレてるッ…！
とか言いつつ、ぱくぱくたくさん食べて、
なんなの、あの子、可愛いんだけど…ッ！
とか、意味のわからないことを思いながら
ご飯よそって、シチューもよそって元の場所に戻る。
「 はい、どーぞ 」
「 A、」
「 なにッ…ッ、ぃいい〜ッ！？」
万次郎くんにほっぺた掴まれて、
気づいたら唇の横に、ちゅってリップ音。
唇すれすれ、もう少しでわたしのファーストキスこの子に奪われるとこだった…。
「 ウソだよAおねーさん 」
「 ぁうッ 」
「 怒った顔？可愛い、笑った顔？可愛い、つまり何もかも可愛い、そんで面倒みも良くて、オレは好き 」
「 ぁあ、あの、黙ってもらっていいですか… 」
告白された。(違う)
両手で顔を隠して指の間からこの子を見れば、
『 んだよ、照れてんのもかわい 』って、
イタズラっぽく、にんまりと笑った小悪魔が。
「 あのぉ…年上弄んで楽しい、ですか…？」
「 オマエだから楽しい 」
「 このッ…、ちびっ子め…！」
「 勝手に言ってろ 」
黙ってれば、本当に可愛いただの小学生なのに。
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一匹の虎 - ｻｲｺｳ (2021年11月28日 15時) (
レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 推しを眺めるような目で見ます…/// 読んで倒れそうになりました(ヤバい人)(o^^o) 最新頑張って下さい!!!!!! (2021年10月21日 6時) (レス) id: ce06c12ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 凛月さん» わあん愛して愛して() (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 厨二病兼ねた魔法少女Aさん» ありがとうございます！！頑張りますっ！！ (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆちゆ（ ; ; ）嬉しいようありがとう（ ; ; ） (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆた
| 作成日時：2021年10月20日 0時
