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「 今日、雨降るって 」
「 そうなんだ 」
「 雷も鳴るらしいって 」
「 ………そ、…うなんだ 」
一人暮らしのわたし。
雷が大の苦手なわたし。
それを分かってわたしをからかうちびっ子。
わたしのお家に上がれば我が家の様にくつろぐこの子は優雅にソファに座ってわたしを見つめた。
「 仕方ねぇから一緒に寝てやるよ 」
「 はい、好き 」
「 まあ、夜、何するか分かんねぇけどオレ 」
「 は？」
「 オマエの可愛い寝顔みて我慢できるほどオレ大人じゃねぇし、つーかオレ、ガキだし 」
追い出してやろうかコイツ。
そう思いつつソファに座るこの子に、
『 今すぐ去れ 』って、わたしはそう言った。
そう、それが悪かった。
「 あ？なにオマエ、オレいないと寝れねぇクセに 」
「 は、はあ？別に、寝れるし 」
「 さっきっから何言ってんだオマエ 」
「 なにその口、生意気なんだけど、塞ごっか？」
「 万次郎くん〜って泣きついてくんの毎回オマエだろーが、なにふざけたこと言ってんだよ 」
なんも聞いちゃいない。
別に雷なんて？お布団くるまれば、だ、大丈夫だし。
きっと。
万次郎くんの手を取って送り届けようと玄関へと歩き出した時。
ゴロゴロッ、ドーンッ。
って、嫌いな雷の音。
「 ひ…ッ！！」
「 ………… 」
思わず隣の万次郎くんに抱きついてしまった。
や、やっぱり万次郎くん、一緒に寝よう、そうしよう。
「 じゃ、オレ帰るから 」
「 はぇ…？ま、万次郎くん？」
「 じゃーな、A、オレいなくてもへーきなんだろ？ 」
「 ま、まって、万次郎くん、和解と行こう 」
ドアに手をかける万次郎くんを抱き抱えて、
お部屋へと戻す。
しばらく続く、沈黙。
沈黙を破ったのは、
「 A、正座 」
「 はい 」
万次郎くんだった。
足を組んでソファに座る万次郎くんの足元で、
正座をさせられるわたし。
完全に、ご主人様と、奴 隷みたいな、あはは。
「 とりあえず、ごめんなさいしろ 」
「 ごめんなさい 」
「 つかオマエ何カップ？前より大きくなってね？」
「 …は？」
結局、彼女に抱き枕にされて手を出したくても出せないちびっ子万次郎くんであった。
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一匹の虎 - ｻｲｺｳ (2021年11月28日 15時) (
レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 推しを眺めるような目で見ます…/// 読んで倒れそうになりました(ヤバい人)(o^^o) 最新頑張って下さい!!!!!! (2021年10月21日 6時) (レス) id: ce06c12ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 凛月さん» わあん愛して愛して() (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 厨二病兼ねた魔法少女Aさん» ありがとうございます！！頑張りますっ！！ (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆちゆ（ ; ; ）嬉しいようありがとう（ ; ; ） (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆた
| 作成日時：2021年10月20日 0時
