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3年後。万次郎くん15歳。
「 いつになったらオレのオンナになんのオマエ 」
「 …ところで君学校は?」
「 まだ給食の時間じゃねぇもん 」
大学生になったわたしは変わらずひとり暮らし。
学校の時間だと言うのに、っていうかこの子ほぼ居候みたいなもん。半同棲ってやつです。
付き合ってないけど。
「 ドラケンくんも大変だね… 」
「 ケンチンはカンケーねぇじゃん、他のオトコの名前出すんじゃねぇよ 」
「 メンヘラさんですか?」
「 かもしんねぇ 」
ケラケラ笑う万次郎くんに唇を奪われる。
いきなり過ぎて、っていうか今ちゅうする雰囲気だった?違うよね?ちょっと、やめてよ。
「 冗談抜きで、オレそろそろ限界 」
「 万次郎くん?」
「 イイ子にしてガキん時からずっとオマエのこと守ってきたけど、それだけじゃ足りねぇんだよ 」
それだけ言ってまた、唇が触れる。
離れたと思えば鼻先、ほっぺ、瞼、おでこの順に口付けすれば、また唇に戻ってきて。
この子、こーゆーことするようになったの。
「 いつくれんの?」
「 なにが欲しいの?」
「 オマエ 」
「 なんて?」
「 オマエの全部 」
オマエの心も身体も、全部くれよ。
なんて、変わってないなあ、マセガキのところは。
「 反抗的だけどオマエも可愛いとこあるよな 」
「 いきなりやめてくださいぃ 」
恥ずかしくなって万次郎くんを叩こうとすると手首を掴まれる。
「 オレが言ったコトちゃんと守ってんじゃん♡ 」
「 き、気のせい 」
「 オレ以外とレンアイすんなって言った後、誰とも付き合ってねぇんだろ?可愛いなあ、オマエ 」
「 うッ、るさい 」
万次郎くんよりカッコイイ人、いなかったんだもん。
なんて本人に言えば調子乗るから言いません。
「 A 」
名前を呼ばれて返事をする前にちゅってリップ音が響く。
キス魔だ、キス魔。キスしかしない。
「 オマエのダメなとこもすぐ泣くオマエも風呂中全裸のオレに抱きついてくるオマエも全部ひっくるめてオマエが好き 」
「 ちょっと待って、サラッと黒歴史言うか?」
「 うるせぇ泣き虫 」
ふはって笑って、ふにゃって笑う万次郎くん。
やっぱり可愛い。
「 どんくせぇとこも全部好き 」
「 ………生意気のちびっ子め。」
わたしにはこの子に敵いません。
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近所の生意気ちびっ子。
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一匹の虎 - サイコウ (2021年11月28日 15時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるち(プロフ) - 推しを眺めるような目で見ます…/// 読んで倒れそうになりました(ヤバい人)(o^^o) 最新頑張って下さい!!!!!! (2021年10月21日 6時) (レス) id: ce06c12ef4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 凛月さん» わあん愛して愛して() (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 厨二病兼ねた魔法少女Aさん» ありがとうございます!!頑張りますっ!! (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - ち ゆ。さん» ちゆちゆ( ; ; )嬉しいようありがとう( ; ; ) (2021年10月21日 0時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年10月20日 0時