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もしかして、私のこと好きなの?千冬くん。
なんて、都合のいいことを思ってしまった
ただ、圭介くんの従兄妹だから構ってくれてただけかもしれないのに。
でも、仲良しだって思ってたのになぁ、なんて
知ってる?千冬くん
私こんなに貴方のことで頭いっぱいだったよ
だから、夢?って思うのは当たり前なんだよ。
「私……」
「おう」
「友達じゃヤダっ」
「俺も」
ふわふわする心に、もっとぎゅっと抱きしめる私の好きな人。
「なぁ、好きって言ってくれねぇの?」
意地悪な、私の好きな人
「はず、かしい……」
「俺は大好きって、好きって言ったのに狡くね?」
「うぅ……」
友達の時はなんてことない、好きのに文字が
特別な2文字に変わって途端に言えなくなるのは何故なんでしょうか。
____「またテメェかマイキー!邪魔なんだよ!」
____「うるせー!見せろ!!!」
なんだか声が聞こえる気がするけど
まさかこんな時に見に来てるわけもないと思って
万次郎くんと、圭介くんの幻聴が聞こえるくらいに私の緊張は解けているのかなんなのか
「千冬くん……?」
「ん?」
「…………き」
「聞こえねぇって」
「うぅ!こんなに近いんだから聞こえてるくせに!」
「おーおー、デケェ声出んじゃん。ほら、言って?A」
ほら、ずるい。
楽しそうな顔するなんて。
私ばっかり、意地悪されて
「もー!!好きだよ!大好きだよ!千冬くんのバカー!!!!」
恥ずかしくて泣きそうになるのを堪えて千冬くんの服の裾を掴むと
「っ……可愛すぎんだろ」
急にそんなことを言うから、驚いて千冬くんを見ると
千冬くんは、耳まで真っ赤にしてて
あぁ、もしかして、千冬くんも照れてくれてるのかな。なんて嬉しくなる。
「千冬くん、顔真っ赤だね」
「うるせー」
「嬉しかったの?」
「……うるせー」
さっき意地悪したお返しだ!と思って意地悪し続けていると
やっぱりやり返されてしまうもので
「好きな女に、好きって言われて、嬉しくないやつが居るかよ」
真っ赤になりながらそんなことを言うのは反則です、千冬くん
千冬くんの顔の赤さが私にも移ってしまうじゃない。
____「マイキー!馬鹿野郎また押すと……!」
____「だって場地がデケェから見えねんだっ……うわっ!やべぇ!」
千冬くんの後ろの路地から
バタバタ!!!と音が聞こえて
千冬くんから視線を移すと
「ほんっと有り得ないんだけど!?」
またもや圭介くん達が覗き見していたのだった。
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もむ(プロフ) - ゆゆさん» ゆゆさん!!またまたコメントありがとうございます!!!(´;ω;`)本当にご愛読ありがとうございました!こちらこそ、読んでくださってありがとうございます!!!そう言っていただけて私は幸せもんです!本当にありがとうございました! (2023年3月8日 19時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます!すごくいい作品で見ていて続きがずっと楽しみで仕方なかったです(笑)いい作品をありがとうございました!! (2023年3月8日 16時) (レス) @page30 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - みいさん» みいさん!ありがとうございます!本当に嬉しいです!時間がある限りどんどん更新頑張りますね!!他作品も読んでいただいてありがとうございます!本当に嬉しいです!元気もらえました!わがままじゃないですよ!嬉しかったです!(*^^*) (2023年3月6日 21時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
みい - もっと読みたいです!(わがまま言ってすみません(・・;))ほかの作品も読んでみます!更新頑張ってください! (2023年3月6日 8時) (レス) @page14 id: 13de0dd53a (このIDを非表示/違反報告)
もむ(プロフ) - みいさん» みいさんんんん!ありがとうございます!!!!(´;ω;`)いや私が!!コメントを見て嬉しすぎるが故の卒倒をしてしまいそうです!!!!!(´;ω;`)私にとったら皆様が女神様です!!!!読者様以上の女神はいません!(真顔) (2023年3月3日 12時) (レス) id: 4f36815b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もむ | 作成日時:2023年2月5日 22時