珍しいお誘い ページ26
「ねぇ理ちゃん」
井「ん〜?」
「いま何してる?」
井「お仕事の確認してる〜」
「そっか〜」
井「なんで?」
「いや、カラオケでも誘おうかなって」
井「ふぁ!?Aからデートのお誘いが来るなんて!!」
「なんとなく行きたい気分」
井「行こう行こうすぐ行こう」
井「さあ早く行くわよ!!あなたの気が変わらないうちに!!」
そんなこんなでカラオケに到着。
Instagram ストーリー
@191satoru
Aが珍しくデートに誘ってくれたから秒速で出て来た。(Aの横顔をアップしていく映像と共に)
「理ちゃん何歌う〜?」
井「ん〜、やっぱり初めは自分たちの歌じゃない?」
「イエッサー」
ーーーーーー
井口side
しばらく歌って時間も経ってきた頃、なにも考えずに俺が子供の頃よく聞いていた曲を入れた途端
「あ、」
とAが呟いた。
井「どした?」
「ううん、なんでもない!」
比較的明るく返してきたAだったが、どうにも笑顔がぎこちなかった。
歌も中盤、ふとAを見ると涙目になって俯いている。
井「へっ!?A!!」
歌うのをやめて慌てて駆け寄り隣に腰掛ける。
「違うの、ごめんね理ちゃん気にしないで、ほんとにごめん」
泣くつもりなかったのに〜、なんて言いながら笑うAはやっぱり浮かない顔で。
もしかして…
井「さっきの歌、、やっぱり何かあるの?」
「理ちゃんは悪くないの、ただお母さんがよく歌ってた曲だからやっぱり思い出しちゃうなって」
「ほんとに、私が勝手に思い出しただけなの!なんかごめんね、理ちゃん歌ってたのに」
井「ううん、大丈夫だよ!」
井「それとね、A。思い出すのも悪い事じゃないよ」
井「辛いかもだけど、全部まるっきり忘れちゃうほうが何倍もつらいよ」
井「無理に笑わずに、今日は泣いちゃいな」
Aに向かって腕を広げると、ゆっくりと体を預けてきた。
井「大丈夫だからね」
震えている小さな肩を抱いて、背中をトントンしていると
いつの間にかAは静かに寝息を立ててしまった。
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ももも(プロフ) - 理奈さん» とても素敵なリクエストをありがとうございます!続編にて書かせていただきますね!!続編もぜひぜひよろしくお願いします! (2021年1月9日 23時) (レス) id: 5877ed79d0 (このIDを非表示/違反報告)
理奈(プロフ) - 桃太郎さん。リクエスト良いですか、ヌーの密着ドキュメントみたいな感じなのが、見てみたいです。あと、出来たら、ペリメトさん達との絡みもみたいです。皆んなに可愛がられてる感じをお願いしたいです。 (2021年1月9日 8時) (レス) id: 51b4d0b4c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 続きが読めて嬉しいです!大変だとは思いますが、応援しています。楽しみです! (2021年1月8日 2時) (レス) id: c22ea91260 (このIDを非表示/違反報告)
ももも(プロフ) - 理奈さん» ありがとうございます!!お待たせしました、、笑コメントしていただけて嬉しいです!! (2021年1月8日 2時) (レス) id: 5877ed79d0 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 続き!!嬉しい!!!! (2021年1月1日 18時) (レス) id: 681d789248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃太郎 | 作成日時:2020年1月26日 0時