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一人になった部屋で、
ぺたんと座り込む。


私、実彩子さんを傷つけた。


「どうしよう…。」


じんじんと熱を持つ頬に手を当てて、
つぶやく。


「間違ったことは言ってないと思うよ。」


突然聞こえた声にビクッとなる。
恐る恐る振り返ると、


「浦田さん…。」


そこには浦田さんが立っていた。


「いつから…聞いてたんですか?」


浦「最初から。
あっちの部屋で作業してたら、
聞こえちゃった。

ごめん。」


「私の方こそ、すみません…。」



浦「謝ることはないよ。」



「私、もう、ここにいる資格ないです。

西島さんのこと、
好きになったらダメだったんです。
マネージャーなのに。」


浦「人の気持ちなんて、
意図せずに動くものだから。
人を好きになることを止めることなんてできないよ。

にっしーを返してやってって言って、
ごめん。

それと、ありがとう。

宇野ちゃんにちゃんと向き合ってくれて。」


黙ったまま首を横に振る。


「実彩子さんを傷つけました、私。

私なんかにあんなこと、
言う権利ないのに…。」


浦「そんなこともないと思うけど。

とりあえず、
宇野ちゃんのことは真司郎に任せよう。

大丈夫だよ。あいつなら。」


私はただ頷くことしかできなかった。

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作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - ちゃんうめさん» ちゃんうめさん。コメントありがとうございます!温かいコメント頂いてとても嬉しく、こちらこそ感謝です☆ (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» 由希さん、ありがとうございます!やっと続き書き始めました!引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - りんさん» りんさん、ありがとうございます!すっごく嬉しいです。続編、書き始めたのでよかったら引き続きよろしくお願いします! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いろんな方の小説がある中で、やっぱりこの話が1番大好きです本当に( ; ; ) ずっとずっと読み続けたいです…お話楽しみにしてますね! (2018年5月17日 21時) (レス) id: 76f9ce82a3 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 4終了お疲れ様です。続き楽しみに待ってます (2018年5月16日 23時) (レス) id: ec5f86864e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2018年4月14日 21時

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