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次の日、朝起きて、
私は今日は公休だと
西島さんに伝え忘れていた事に気づく。


でも、今日はグループのレコーディングだし、
私がいなくても仕事に支障はないはずで。


西島さんのことを考えると、
相変わらず心が痛くなる。


だめだ、考えちゃだめ。


うん、久しぶりに美容院にでも行こう。
で、映画でも見て、
欲しかったものたくさん買って、
気分転換しよう。


そう決めた私は出かける支度をして、
家を出た。


背中の真ん中辺りまであった髪を
肩下くらいまで切る。


美容師さんがくるんと毛先をカールしてくれて、
軽くなった髪と一緒に、
重い気持ちも少しだけすっきり。


ランチして、
観たかった映画見て、
欲しかった靴を思い切って買う。


気づけば、もうあたりは真っ暗で、
歩き疲れた私は近くのスタバに入って休憩してた。


通りを歩く人たちは、
みんな急ぎ足で。

仲よさそうなカップル、
仕事帰りのサラリーマン、
子供を連れたお母さん、友達同士、
いろんな人が歩いていて、私はそれをただ眺めていた。


「るりちゃん?」


知ってる声に振り向くと、
そこにはサングラスをかけた與さんが立っていた。


「與さん!?」


思わず声を出して、
あっと思って口を押さえる。


苦笑いをしながらしーっと人差し指を
唇の前に立ててる與さん。


與「今日休みやったんやな。

髪、けっこうバッサリ切ったんやね。」


「はい。
もうレコーディング終わったんですか?」


與「俺と秀太は午前中からやったから、
もう今日の分は終わってん。」


「そうですか。お疲れ様でした。」


よかったらあっちで一緒にと
視線を動かした先には
末吉さんが座ってて手を降ってる。


「いや、でもお邪魔じゃないですか?」


與「そんなことないで。」


「じゃあお言葉に甘えて。」


そう言って私は、
カップを持って與さんの後に続いて席を移動した。

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作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - オーバーさん» いつもありがとうございます!このあとも楽しんでください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kiymik0919さん» 最高だなんて、嬉しすぎますっ!続きも書き始めたので、そちらもよろしければ読んでやってください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - nnnさん» 好きすぎるなんて、ありがとうございます!すごく嬉しいです☆このあとも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - dencha1130さん» コメントありがとうございます☆すごく嬉しいです!続編も書き始めたのでそちらも楽しんでください☆ (2018年3月27日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
オーバー - もうヤバい!!サイコーです!! (2018年3月26日 14時) (レス) id: 4343d9fd82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2018年3月13日 1時

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