大好きな人は。2

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半分眠ったままの西島さんをなんとか連れて
打ち合わせの場所まで直行。


現場に着けば、
ちゃんと目を覚ます西島さん。


みんなに北海道土産を配り、
仕事を開始する。


移動中に寝たりしてるものの、
毎日3,4時間の睡眠しか取れていない西島さん。


疲れた顔してて、
体が心配…。


西「ちょっと休憩はさむか。」



ス「はーい。お土産食べよー。」


なんてみんなで夜中のお菓子タイム。


一通り飲み物を配り終えた私は、
飲み物をもう少し買っておこうと
自販機の前まで来た。


あまりの眠さに、少しだけと休憩しようと、
苦手なブラックコーヒーを買い、
長椅子に座る。


缶を開け一口飲む。
苦味が口の中に広がる。


でも全然眠気が覚めなくて、
知らないうちに、長椅子に上半身を投げ出して、
眠ってしまった。






「るり…。」





頭を撫でる優しい手。
名前を呼ぶ大好きな人の声。
頬に触れる柔らかな温かい感触。



夢かな？



夢ならどうか、覚めないで…。
もう少しだけ、
この優しさに触れてたい。



決して言うことのないはずの
自分の気持ち。





好き…です。
西島さんが…



「す…き…。」



はっと、自分の声で目が覚める。

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