扉あければ 、

◎ ページ5

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「いやあおもろかったなぁ!」




「ね!あのシーン好きだったなぁ、ヒロインが....」







見終わった後、近くのカフェに入って感想を言い合う






「わかるわかる!あそこも好きやな、主人公がさ...」







30分ほど話し込んでたらそろそろいい時間。








「........あのさぁ、...?」






「....どうしたんですか」






重岡さんが椅子から立ち上がって私も合わせるように立つ。もう帰るのかな、嫌だな






「その、な?........俺、Aちゃんのこと好きやねん」








帰ったら何しようかな、







「.............え?」







「気持ち悪いかもしれんけど、ほぼ一目惚れで...」


「今日来てみて好きって確信した。俺と付き合ってください」







これでもかと言うほど重岡さんは頭を下げる



...........重岡さんは私が好き?







「ほんとに、ですか?」





「おん、ジュースおまけ付けるんもこうやって映画誘うのも全部全部、Aちゃんが初めてやしAちゃんだけ」


「それくらい、好き」






「......わ、私もです...。私も重岡さんが好きです!」







「....ほんまにほんま?」




「ほんまにほんまです」








涙が出てくる。好きな人と両思いになれることが


こんなにも幸せだなんて、知らなかった。







「言うたで?」




「......きゃ、...っ、重岡さん」








重岡さんの男らしい腕にがっちり抱きしめられる








「んふふ、好きやで。A」







甘い声がすぐ側で聞こえてきてくすぐったい







「私もだよ、大毅」







「.....えっ、ちょ....そういうのなし」







「顔リンゴみたい 笑」







「うるさい!不意打ちはあかんやろ!」








大毅がいるから、

輝く街があるから、

美味しいお弁当があるから、





東京に行ってもどこに行っても





大阪恋しくなっちゃうだろうな









.









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◎ 終わり





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