扉あければ、 (ページ20)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:26,597 hit

◎ ページ20

＿

家に帰っても、なんのやる気もでなくて

ベットにダイブした

そういえば今日誕生日やったんやな、

あ、神山くんがすぐ開けてほしいって言ってたことを思い出した

ケーキの箱をそっと開けると、そこにはわたしの買ったのと、前にキッチンにあったケーキが入ってた

そして、そのケーキの名前がかいたメモもでてきた

その名前を私は急いで調べた

" ライラック "

＜初恋、恋の芽生え＞

急いでお店に向かった

.

もうお店のドアにはCLOSEの文字

けど、窓から片付けをする神山くんが見えた

私はドアをそっとあけた

「すいません、今日は終わ、、、Aちゃん、！」

『あの、ケーキの意味って、、』

走ってあがった息を落ち着かせながらゆっくり聞いた

神山くんは片付けの手をとめ、こちらに近付いてきて、私の浮いた前髪を直してくれた

「花言葉しらべたん？」

『うん、』

「俺さ、Aちゃんのこと好きです」

「ひとめぼれというか、話してて楽しいし、もっと一緒にいたいなって、んでいつのまにか頭んなかAちゃんだらけで、、」

ひとつひとつの言葉がほんとに嬉しくて

「もしよかったら付き合ってほしい、です」

誰かの元へと飛んでくと思っていたその言葉は目の前の私へのもので

『よろしくお願いします、』

涙がとまらなかった

そんな私に神山くんは優しく口付けをしてくれた

それはどんなケーキより甘くて幸せなものです

◎終わり

＿