検索窓
今日:61 hit、昨日:35 hit、合計:28,209 hit

11 ページ10

お昼ご飯を食べて、本屋へ行こうと玄関を開けると隣の部屋からも同じタイミングで深澤さんが出てきた。




「あ」


「あ、こんにちは」


「こんにちは」




2人とも思わず笑う。




「出るタイミング一緒ですね」


「ね」




エレベーターへ向かいながら
深澤さんが聞いた。




「どっか行くんですか?」


「本屋です、なんか買いたくて」


「え!俺も」




少し嬉しそうな顔をする。




「え、一緒ですね、よく行きますか?」


「うん、休みの日結構行く」


「普段何読むんですか?」


「んー、小説も読むし、漫画も読むかな」




意外だった。いや、なんか勝手に
あまり本を読む人じゃないと思っていた。




「成瀬さんは?」


「私も小説が好きです」


「へー」


「まあ最近は忙しくて読めてないですけど」


「分かる、俺も」




本屋までの道、自然と横に並んで歩いている。
でもお互い話す時間より、黙っている時間の方が長い。
それでも気まずくならないのが不思議だった。

本屋の前まで来ると、深澤さんが立ち止まる。




「んじゃあ、俺ちょっと上の階見てくるね」


「あ、はい」


「またね」


「はい、また」




そのままエスカレーターで2階へ上がっていく。
何読もうかな、なんて思いながら
本屋をぐるっと見回す。















本屋からの帰り道。
紙袋の中には、新しく買った文庫本が一冊。
その本は、なんとなく手に取った恋愛小説だった。

今までなら選ばなかったジャンル。

レジへ持っていく時、自分でも少し不思議だった。




「なんで恋愛小説なんだろ」




理由は分からない。
ただ読んでみたいと思った、それだけ。

12→←10



目次へ見た履歴作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
244人がお気に入り
設定タグ:snowman , 深澤辰哉 , 渡辺翔太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちゅろす | 作成日時:2026年8月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。