彼岸柱、魔法学園の常識を覆す -1-

第六の刃 ページ6

目を覚ますと、白い天井が見えた。薬品の匂いがするから保健室なんだなと思い知らされる。ベット柔らかい(素直)



あー、あの時気絶したんだっけ…。体内にある毒が反応起こしちゃったかなぁ、とどこか他人事に思えてくる。やべぇわ。鬼殺やってると毒が平常に感じてくる。あかん。



ユウ「あっ、学園長！Aちゃんが目を覚ましました…！」


学園長「おや、目が覚めたようですね。良かった。」



心なしか、学園長の声のトーンが低いのは気のせいだろう。うんうん、気のせい気のせい。



学園長「ユウくん。今からAさんと2人きりで話さねばならないことがあります。申し訳ないのですが、場を離れてもらっても？」


ユウ「分かりました。…またね、Aちゃん。」



しーん…と場が静まる。私嫌だよこの空気〜。知ってるもん、何言ったって無視されるパターンだろ？？



学園長「…Aさんの血液検査をしたところ、体に有害な毒が回っていると医師に言われました。それも全身。」



あちゃ〜、バレてるかー。と心の中で苦笑する。場の雰囲気ぶち壊しで申し訳ないんだけど、学園長の声ってなんとなく機械みたいだな…？？



学園長「それだけではなく、両腕や両足、お腹にまで擦り傷、切り傷、肉を抉ったような跡まであったとか。」



…やべぇ、なんて誤魔化そう。

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