彼岸柱、魔法学園の常識を覆す -1-

第二十八の刃 ページ28

エペル「僕はエペル・フェルミエ。は、初めまして…Aちゃん。」



どこか恥ずかしげな表情を浮かべるエペルくんに、思わずきゅんとする。
男の子…なんだよなぁ。女の子としての自信失いそう。(遠い目)



『私はA。これからよろしくね！』



そう言って笑うと、エペルくんは微笑んだ。



『ひぇ…可愛い…しゅき……。』



エペル「僕は…か、かっこいいって思われた方が良いな。」



あまりにもの尊さにやられたせいか、心臓の動きが早い。胸が痛むわ苦しいわ(？)
その後はエペルくんの御厚意に甘えて、隣の席に座らせてもらった。ひえ、距離が近い…。



『そう言えばエペルくんって、タイじゃなくてリボンにしてるんだね。』



エペル「あぁ…うん。僕の寮、ポムフィオーレなんだけど、寮長にリボンにするよう言われてて…。変だよね、男なのに。」



どこか悲しそうな表情で笑うエペルくん。
女顔だから今まできっと、誰かに酷いこと言われてきたんだろうなぁ…。



『そんなことない。リボンが似合う男の子って珍しいよ。凄いことだから、誇って良いと思う！』



エペル「！ふふっ…何それ。」



学園長、私をB組に配属してくれたことを素直に感謝いたします。(ちょろい)

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