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「”Sit(座れ)”」
膝を指しながら言われたのでちょこんと膝の上に座ればまた撫でられた。合ってたみたいでまた嬉しくなる。
「”Hug(抱きしめろ)”」
腕を広げられたので背中に腕を回しながら抱きつく。撫でられるのなんて比じゃないくらい小柳さんの暖かい体温を体全体で感じた。
『ふ、ぅ、、えへっ、ぎゅぅ…!』
「あはっ…。”Goodgirl(いい子)”」
『ッ、んぇ、……ぁ、っ…?』
耳元で蜂蜜みたいに甘い言葉が響いて直接脳を揺らした次の瞬間、パチパチと快感が弾けた。さっきより強烈な快感に目がぐるぐるする。
幸福感、恍惚感、満足感。
わかんない、わかんないけど嬉しくて、幸せで、ふわふわして…
「ははっ、ふわふわしてんなー?…今、どんな気分?”Say(言え)”」
いつの間にか顎を掴まれて、キスしちゃうんじゃないかってくらい近くに小柳さんの顔があった。言葉に出来ないこの感覚をどう言葉にすればいいかわからなくて、快感で痺れて回らぬ頭で頑張って考えようとして、唇を開く。
『…こやなぎさんのコマンド気持ちよくて…』
「うん」
『うれしくて、むねがぽかぽかして、あたまがふわふわして…これ、すき……』
「はーーー………」
言葉になってるのかさえわからない思いを口にする。自分が何を言ったのかなんてわからなくて、だけど小柳さんがすごく深いため息を吐くから…間違えたのかな?って不安になる。
『へ、へんのこといっちゃった…?』
「ん…?あー、違うから。Aがかわいすぎて唸ってただけ…。なんにも間違ってないからな。”Goodgirl(いい子)”」
『あぅ、……よかったぁ……』
いい子って褒めてくれて、よしよし撫でてくれて、さっきまで胸を燻っていた不安はすぐに何処かへ行ってしまった。
小柳さんのCommandはすごく気持ちが良い。こんなに気持ちよくなれる相手はなかなかいない。優しくて、かっこよくて、大好きだよー!って伝えてくれて、褒めてくれて……
『んへっ、こやなぎさん、、すき、、、』
「………………なあ、A?」
『んぅ…?なぁに…?』
愛おしいと語る目
甘くて、甘くて…
それは…、よく見たことがある目……
「俺の”パートナー”になってくんね?」
それは好きな人に告白する言葉、結婚しようと告白する言葉と何ら変わりない愛の告白。
熱に浮かされた瞳には真剣味が帯びていて、その場の空気に流されているわけではないことがわかる。
『………。』
私、は、、、
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苹果(プロフ) - 紅刃さん» ありがとうございます!ご期待に添えるように執筆、頑張らさせていただきます! (3月30日 23時) (
レス) id: 6a3e3959ff (このIDを非表示/違反報告)
紅刃(プロフ) - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月30日 23時) (
レス) @page7 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苹果 | 作成日時:2025年3月30日 20時


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