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「そういえばこれっ!前美味しそーって話してたでしょ?Aちゃんと食べたくて買ってきたんだ〜!」

『わっ!嬉しいです。ありがとうございます』

「Aちゃん甘い物好きだもんね!一緒に食べよ!”Come(来て)”」


伊波さんが手に持ったのは最近SNSで話題になっていたワッフルで、前回お会いしたときに美味しそー、と二人で高校生のようにきゃっきゃっと話していたものだ。


伊波さんはよく私が好きと話したものをくれる。
高価すぎないのであまり気を遣わずに受け取れるという点でも伊波さんは女心がわかる、というか気遣い上手だと思う。


Commandに従って伊波さんの元までパタパタと駆け寄る。スイーツに夢中で少しだけ駆け足になっている気がした。


「”Sit(座って)”苺とバナナチョコあるんだけどどっちがいい?」


伊波さんの両足の間にポスンと座り、体を後ろにいる彼に預ける。いつもこの座り方なのでさすがに慣れてきたけど、初めはかなり恥ずかしかった。


『私からで良いんですか?』

「もちろんっ!Aちゃんのために買ってきたんだし遠慮しないで!」

『えっと…じゃあ……苺で』


どちらも美味しそうなのでかなり迷ったが、なんとなく苺の方がかわいいなんててきとうな理由で苺を選択した。


「ちゃんと選べて偉いね。”Goodgirl(いい子)”」

『んふっ』


伊波さんのCareは…なんというか、ものすごく甘いバニラだ。私がハードな内容が苦手だと言っていることもあるんだろうけど、ちょっとしたことで褒めてくれるし、よく撫でてくれて、ぎゅって優しく抱きしめてくれる。


伊波さんの好みがそうだったってのもあるかもしれないけど、私が好きなことをしてくれてるなって言動の節々から感じられるのでついつい私もいつも以上に甘えてしまう。


「”Open(開けて)”」

『………んあ』


伊波さんのCommandに一瞬固まる。
開けてって言われたけど何を?手を広げればいいの?でもワッフルが差し出されてるし、口を開けろってことかな?と思いぱかりと口を開く。


「合ってるよ。”Goodgirl(いい子)”」


口の中にはワッフルとクリームのやり過ぎない甘さと苺の甘酸っぱさが、脳はとろけはじめ、じわーっと生暖かい快楽が広がる。口の中も頭も幸福感で満たされて、全部ぜんぶ…あまい。


あってた、よかった。


ほめてくれた…うれしい。


『……ん〜、…もっと』


もっと食べたい、もっと褒めてと二つのお願いをしながら頬を撫でる温かい手にすり寄った。

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苹果(プロフ) - 紅刃さん» ありがとうございます!ご期待に添えるように執筆、頑張らさせていただきます! (3月30日 23時) (レス) id: 6a3e3959ff (このIDを非表示/違反報告)
紅刃(プロフ) - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月30日 23時) (レス) @page7 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苹果 | 作成日時:2025年3月30日 20時

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