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「Aちゃん！来たよー！」
『伊波さん！来てくれてありがとうございます』
にぱっと花が咲くような笑顔を向けられたら、初対面だろうと彼に好意を寄せることだろう。
彼の場合顔立ちが整ってるから余計初対面で嫌われることはなさそう…むしろ一目惚れされることの方が多いはずだ。
夕焼け空をそのまま切り取ったような大きな瞳、艶やかな黒髪には稲妻のようなメッシュが入っている。日焼け知らずの肌だが、薔薇色に色づく頬には血色感があって、小さな輪郭にこぶりな鼻と唇。あどけない愛嬌がある幼い顔は女顔負けのかわいらしさだ。
「あっ！そういえば前勧めた曲どうだった？」
『聞きましたよ！すっごく好きな曲でした！サビにかけてテンポが上がってるときとか気分が上がってきましたしサビの歌詞も心に来て、勧めてくれてありがとうございます！』
「へへっ、オレもこの曲好きだからそう言ってくれて嬉しい！Aちゃんが好きそうな曲だったから紹介したんだけど合ってたみたいで良かった〜」
ちなみに後輩と話していた曲を勧めてくれるお客さんとは伊波さんのことだ。音楽を聴くのも好きだけど、歌も上手くて楽器まで、なんならMIXまでできるほど音楽が好きらしい。
何度か伊波さんの生歌を聴かせてもらったが素人の私でもわかるほどの圧倒的歌唱力に驚かされてばかりいる。
タダでこれを聴いても許されるのだろうか？なんならCareのために伊波さんが私にお金を払ってるわけで、さすがに払った方が良いのでは…？と冗談半分、本気半分で伝えたら「そんな風に言ってくれてすっごく嬉しい！もう十分もらってるよ！」と花丸満点の笑顔とイケメンすぎる台詞で返された。
かわいくてかっこよくて、最強すぎやしないだろうか。
『えへっ、伊波さんが勧めてくれる曲、全部私好みなのでいっつも楽しみに待ってるんですよ！』
「えー、なにそれ！かわいいなぁ！」
『ふふっ』
溌剌とした声の割に撫でる手つきは優しく、頭のてっぺんから伊波さんの優しさが伝わってくるみたいだ。
『撫でてくれるのは嬉しいですけど、その前に一旦今回の依頼の確認だけしますね』
少し名残惜しさは感じるが、仕事なので頭に乗っかっている手のひらから逃れるように＿といっても優しく置かれているので簡単に脱出できるが＿体を少し後ろに引く。
机の上に置かれている今回の依頼内容が書かれている紙を手に取り、特段普段と変わらない内容ではあるがテンプレート通りに確認していった。
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苹果(プロフ) - 紅刃さん» ありがとうございます！ご期待に添えるように執筆、頑張らさせていただきます！ (3月30日 23時) (
レス) id: 6a3e3959ff (このIDを非表示/違反報告)
紅刃(プロフ) - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (3月30日 23時) (レス) @page7 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苹果 | 作成日時：2025年3月30日 20時
