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◇◆◇
この世代で初となる、
上弦と対峙して無事帰還した私達。
情報共有を目的に私も会議に呼ばれたのだ。
困るけど仕方ない。
『明日蛇柱様とお喋りしてきます』
「蛇柱…」
『山猫みたいなキレイな目をしてる方ですよ』
「あっ、あの人か…」
ほんとに私と鬼以外何も覚えられないんだな。
………あれ、私鬼と同類な感じなのかな?
相当なんか因縁覚えられてるのかな。
恒例にブツブツ考え事をしてたら睨まれた。
でもなんかいつもよりは怖くない。
何だろ、あれか、私が馴れちゃった系か。
「…なんであの人なの?なんの用事?」
『……あの、なんか、怖くないっすか?』
向かい合い、両手首を捕まれて動けなくなる。
いつもより深く呼吸してるっぽくて、
肩が大きく上下してる。
まるで獲物を仕留めようとしてるトラみたい。
…だんだん手首からギリギリって音が………。
『痛いんですけど』
「あの人に何しにいくの?なんの用事なの?」
どうしたんだ。
いつも私の行動に興味なんか持たないのに。
必死になって訴えてくる、「行くな」って。
やりにくいわ。
『師範にも、色々話しましたよね。
なんで変なこと喋ったか。助ける為です。
厚かましいかもしれませんけど。
だからね、今度は伊黒さんなんです』
近々煉獄家にも乗り込む予定よ?
ぎゆさんともさねみんとも喋っときたいし。
特に伊黒さんとは仲良くしとかないと、
原作通りにいってたんじゃ遅すぎちゃう。
『大丈夫ですよ、迷惑かけないようにします』
「………」
『あ、もしかして焼きもちですかぁ??』
「………」
『すいません調子乗りました』
この短時間で2度もジト目で睨みつけられた。
その顔ほど心が折れるものはないからやめてほしい、しかも好きな人なんだし尚更だ。
「…君は、僕とは違うんだよね」
『能天気なとこがですか?』
「そうだけど、そうじゃない」
お喋りに夢中で、いつの間にか歩くペースが結構落ちていたみたいだった。
師範が歩くスピードを上げ、必死に追いつく。
前も同じこと言われたっけ、いつかどこかで。
『どこが具体的に違うんですか?』
「……君を見てたら、この世に鬼がいることなんて夢みたいに思えてくる。不思議」
『人の話聞く気ありますか?』
無限列車の戦いの帰り道、師範は泣いていた。
あの時は師範の背中がすごく小さく見えて、
同い年なんだなって改めて実感した。
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さつむいこん(プロフ) - ハイキュー!!さん» 今日1日で向こう1ヶ月分の喜びを感じた気がします、コメありがとうございます! むいちろくん可愛いっすよね…っ!スーパーエンジェルになってもらえるよう精進します、更新のんびですが見守ってやって下さいな…!! (2021年6月15日 22時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - もう、更新楽しみすぎます!無一郎天使!遊郭に炭治郎いないの痛いですねぇ〜勉強頑張ってくださいね! (2021年6月15日 20時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいこん(プロフ) - 澪凪さん» 澪凪さんっ! コメント本当活力になります、ありがとうです〜! またイチャつかせますので発狂しちゃって下さいね(( (2021年4月19日 23時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - 〜〜〜〜〜っ!!ヤバいです可愛すぎて発狂しそう…!! (2021年4月18日 23時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいこん(プロフ) - 星猫さん» 鬼滅&響け!ユーフォニアム&ちびまる子ちゃん……くらいしかまともに見たことないですね。呪術も気になってるんですが乗り遅れてしまってて(;^ω^) (2021年3月29日 22時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さつむいこん | 作成日時:2021年3月22日 21時