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さすが代々炎柱を輩出する名家なだけあって、稽古部屋はすごく立派だった。
蝶屋敷よりも時透邸よりも広い道場だよ、住めるかも。
「…住人は受けつけていないぞ！」
『いやいや、出来そうってだけですよ〜』
むいくんの冷たい視線が背中に刺さる。
まさか本気でそんな事思ってるわけないじゃんか。
「じゃ、切り掛かってきて」
その言葉を皮切りに、技をこれでもかというほど出していく。
『光の呼吸 壱ノ型 木漏れ日』
『弐ノ型 陽光時雨』
『参ノ型・改 劉光群』
あくまで私の技を見てもらうのが目的だから、むいくんはただ受け流すだけ。
私はどんどん息が切れていくのに、むいくんは余裕そう。刀一振りで止められ続けすぎて凪使えんじゃないか疑惑浮上中。
「色々な所見ないで、一点を狙わないと斬れないよ」
『はいっ…』
「A！隙のある所を見極めろ！！」
隙なんてあるわけないじゃない。
いつまでたっても剣先すらとどかないのに。
「ほら、技出すの止めたらダメだって」
むいくんの木刀が頭上を通り抜ける。
間一髪のところで屈んでなんとか避けた。
『あっ…』
むいくんには速さじゃ敵わない。
剣の近くを狙ったって意味はないんだ。
『光の呼吸 参ノ型 劉光』
【劉】って漢字には、たくさん意味がある。
【滅する】【刃】【勝利する】が、その一部。
「誰よりも強靭な刃となれ！」
まだ呼吸が完成しきっていなかった頃、このセリフがパッと頭に浮かんでそう名付けた。
私の光で消えるのは鬼だけじゃない。
むいくんの中の霞も、光で晴らせる。
夜の闇は、ロウソクなしで明るく変えられる。
そうだ、この技、
むいくんを考えて作ったんだっけ。
桑島さんのセリフも入ってるけど、
それよりもイメージしたこと。
むいくんの霞を【滅する刃】に、私がなる。
そんな意味を込めて完成させたんだったよね。
「…うむ、１本！」
煉獄の兄貴の右手が高く上げられる。
私の木刀は、むいくんの左袖をわずかに掠った。
彼に1つも隙がないなら、
彼じゃない所を狙おうと思った。
ブカブカの袖は何よりの的だった。
むいくんの木刀に当たらないよう体勢を低くして斬り込む。
彼の刀が落ちる前に隊服に当てることができた。
ありがと、伊之助。
鼓屋敷の炭治郎とのケンカ、参考にさせてもらったよ。
「…そこらの奴らに比べれば、マシな方かな」
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さつむいこん(プロフ) - 楪日織さん» もう26位まで落ちてるわ…、見たかったな。忙しいのにわざわざ報告ありがとう〜！ (2021年7月1日 21時) (
レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 鬼滅タグランキング今１位だよすごい……！おめでとうさつむいこん！！ (2021年7月1日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいこん(プロフ) - ハイキュー！！さん» 私にとってはハイキュー!!さんが優しすぎて尊いです。ありがとうございます！ (2021年6月15日 22時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - 尊さの塊ですね！ (2021年6月15日 19時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - さつむいこんさん» こちらこそ！これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年5月28日 16時) (レス) id: d652f69505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さつむいこん | 作成日時：2021年2月7日 8時
