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◇◆◇




「…なんだ、お前は」


『いや自己紹介したじゃん人の話聞けよ』




絶対に怯んじゃダメだ。隙を作るな、私。

相手のことを私は本人よりも知っている。
でも今、それは何のカードにもなりはしない。
真っすぐに、正面から、迎え撃つしかない。


さぁ、本番。そして私は全てを知っている。
覚醒するんだ、限界を超えろ。




『私の名前はA。よ〜く覚えておいてね』




また貴方と会えるかな?
記憶が戻った狛治くんにも会ってみたいよ。




「……お前、違う。その闘気」


『…鬼殺向きじゃないですかね?』




ちょ〜っとだけど心に刺さった。
何だ、端的に言えば才能ないってことかな?

私けっこうスピード出世なんだけどなぁ。
まぁ炭治郎達にはさすがに劣るけど。




「違う。お前は並の人間ではないだろう。
そんな闘気は、数百年間見たことがない」


『どんなの?』


「鬼狩りの闘気は俺達に向けられる。だがお前はどうだ?目的は俺達、鬼ではないだろう」


『はっ……??』




鬼殺隊が鬼を斬る目的は、鬼の殲滅。
鋭く睨み続ける対象は常に鬼だけ。

だけど私は違う。
私が鬼を狩る目的もただ1つ。


鬼滅の刃の世界の人を、絶対に死なせない。
痛みや出血に苦しみながら死を迎えるなんてことは、絶対にさせない。




「A!最後の忠告だ!!こちらに来なさい!従わないなら力ずくで引き戻す!!!」




背後に兄貴の大声が響く。
妙に焦った声色だけど、そりゃそっか。
私は上弦ノ参とお喋りしちゃってんだから。




『無理です!力ずくで屈しませんから!!』


「君より俺の方が力は強いと思うが!」


『女の本気なめんなよです!』


「よく分からないな!!戻るんだ!!!」




ぽかんと話を聞いてた猗窩座が口を開いた。
怒ってるのか面白がってるのかよく分からない口調ではあるけれど、でもどこか楽しそうで。





「霞の呼吸─────」





『ちょい待ちーーっ!!!』




急に左横に出てきたと思ったら、これでもかってくらい姿勢低くして構えててビビるわ。

間一髪の所でふんわりした袖を掴んだ。




「……何」


『何、じゃないわ計画伝えましたよね?』




その構え、移流斬り出すつもりだったでしょ。
ダメだよここでは無理なんだよ分かってよ。

甘〜いフェイスが不機嫌そうに歪んだ。




「お前は…、柱か」


「だったら何なの?」


「その若さ。肉体の全盛期には程遠いが、今後更に研磨されていくだろう!」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , 市販書き(二次創作)   
作品ジャンル:アニメ
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さつむいこん(プロフ) - 楪日織さん» もう26位まで落ちてるわ…、見たかったな。忙しいのにわざわざ報告ありがとう〜! (2021年7月1日 21時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - 鬼滅タグランキング今1位だよすごい……!おめでとうさつむいこん!! (2021年7月1日 20時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいこん(プロフ) - ハイキュー!!さん» 私にとってはハイキュー!!さんが優しすぎて尊いです。ありがとうございます! (2021年6月15日 22時) (レス) id: dc07c220d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - 尊さの塊ですね! (2021年6月15日 19時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - さつむいこんさん» こちらこそ!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年5月28日 16時) (レス) id: d652f69505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さつむいこん | 作成日時:2021年2月7日 8時

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