今宵は月が赤いですね。霞ノ章

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「すごいです、３人とも！」




蝶屋敷に３人娘の声が響く。
炭治郎達がとうとう瓢箪を割ったんだ。

ちなみに今日も当然の如く居座る私。
諦めたのか黙ってるしのぶさん。
てへぺろ。




『おめでと〜』


「ありがとう、A！！」




その後、善逸は単独任務で早々に屋敷を出ていった。泣きながら。

伊之助もアオイに自慢しに駆けてった。
可愛すぎだろ伊之助。どんだけ好きなの。




『炭治郎〜』


「なんだ？」


『色々頑張ろうね、今から』


「………あぁ！お互いにな！」




２人して空を見上げる。
今日の空は雲１つなくて真っ青で。


だけど、私の心はそうじゃなかった。

私に出来るのかな。救えるのかな。
未来を知っているからこそ不安が襲う。






「そうだ、A。
【ヒノカミ神楽】って知ってるか？」


『ヒノカミ神楽……？何かの舞？』


「ああ。代々伝わる舞なんだけど、なぜか前の戦いで応用が出来たんだ」


『へぇ、良かったね。だけど私は聞いたことないな。しのぶさんなら知ってるかもね』


「そうか！聞いてくるよ！！」




思い立ったら早い長男。
すぐにしのぶさんの所へ行っちゃった。

私は戦いの準備にでも入るかね。
とりあえず街にでも行こうかなぁ。




『よし、買い物行こう』




決して鍛練をサボる目的ではない。

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