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目と鼻の先である我が家に帰り、勉強机に向き合うも、気がつけば頭の中でリピートされる彼女の言葉。
カーテンが閉まっているのにも関わらず無意識にぼんやりと、彼女の部屋と向かいの窓を眺めていた。
その静かな空間にコンコンと無機質なノック音が響き、扉の方に視線を移す。
俺が返事をするよりも早く、
「お邪魔します！」と陽気な声が掛けられた。
「……どうぞとも何とも言ってないけど」
「無言はOKと見なしてるからね！」
「いや、俺が返事する前に開けたよね」
呆れる俺にお構いなしに、にこにこと純粋な笑顔で部屋に上がり込んできたのは、もちろん俺の悩みの元凶である彼女だ。
「あ、それよりスマホ！ありがとう！」
「……いいけど、さすがA」
スマホを忘れる人ってそうそういないだろう、と逆に感心する俺に彼女は少し照れ臭そうに笑った。
「へへ、なんかねえ……ポッケに入れたつもりだったんだよねえ」
「ほんとにその忘れ癖どうにかならないの」
俺の部屋の小さな座椅子に躊躇うことなく座った彼女はまるで自分の部屋かのように寛ぎ出し、俺の呆れ交じりの質問にしばらく首を傾げながら頭を悩ませた。
「うーん……京治がいてくれるから、忘れても大丈夫って思っちゃってるのかなあ？」
無意識だろうが、そんな言葉を深い意味もなく言ってしまう彼女は本当に罪な幼馴染である。
「はあ……まあ、いいけど、あのさ」
「んー？」
呑気な返事が返ってきた。
知るのは少し怖いような気もするが、俺が聞きたいのはあの寝言のことである。
「“ユーヤくん”って、誰？」
「っ、！？」
突然の質問に驚いたのか、その内容になにかまずいことでもあるのか、一瞬言葉を呑み、咳込んでから目をぱちくりさせた彼女。
どこか妙にそわそわし出す彼女は、明らかに動揺していた。
「……ユ、ユーヤくん？シラナイなあ……？」
わかり易すぎるシラケ方に思わず眉を寄せた。俺に言えないことなのか、と僅かな苛立ちを覚える。
ただそれが彼女に対するものではないことは明白であり、何に対する苛立ちなのかうまく言葉にできない。
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あぁ(プロフ) - みないさん» ありがとうございます( ; _ ; )恐縮すぎて言葉が出ません(>_<)赤葦くんらしさを出しながら最後まで話を組み立てられたらな、と思っています。最後までお付き合いいただけると光栄です (2018年7月28日 21時) (
レス) id: 3b7b992785 (このIDを非表示/違反報告)
みない(プロフ) - 久しぶりに占ツクを開いたら大好きなあぁさんの作品が出てて凄く嬉しいです。あぁさんの赤葦凄く好きです。続きとても楽しみにしています。更新頑張ってください!! (2018年7月28日 18時) (レス) id: 4024dcb8cc (このIDを非表示/違反報告)
あぁ(プロフ) - しおさん» ありがとうございます（>_<）作品に合った雰囲気で書ければな、と思っていますのでそう言っていただけて嬉しいです、どうか最後までよろしくお願い致します (2018年7月18日 23時) (レス) id: 3b7b992785 (このIDを非表示/違反報告)
しお - コメント失礼します。あぁさんのお話、どれも雰囲気溢れていてとても好きです。更新応援してます。そしてご自愛くださいね (2018年7月18日 21時) (レス) id: 12b75cb48a (このIDを非表示/違反報告)
あぁ(プロフ) - チャリアカーさん» ありがとうございます( ; _ ; )不定期更新となりますが最後までお付き合い頂けると嬉しいです、 (2018年7月17日 14時) (レス) id: 3b7b992785 (このIDを非表示/違反報告)
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