７ごちそうさま ページ9
ヘルメッポに命じられた海兵は下唇をかみながらも、少女を塀の外へと投げる。
「いやああ！」
シエルは少女の落下地点へと潜り込み、抱きとめることに成功した。少女を降ろすとコビーが少女に安否を確認する。
「しかし、しぶとく生きてやがるなテメーは！」
「ああ…ちゃんと１ヶ月生き延びてやるさ。約束は守れよ…！」
「ひえっひえっひえっ！１ヶ月そのまま生きてられたら、約束通り逃がしてやるよ」
シエルは眉をひそめる。ヘルメッポの態度からして、１ヶ月生き延びたとしても逃がしては貰えないだろう。その前に、飲まず食わずで１ヶ月は絶対に無理だ。
ルフィはサッと塀の中へ入る。シエルもそれを追いかけ、ヒョイッと塀に足をかけた。背中にかけてある扇子が少々重いような気もするが、気にしてる場合ではない。
ルフィがロロノアを仲間に誘うも「やりたいことを成し遂げる！」と断られてしまった。そして、ルフィに踏みつけられたおにぎりを取るように言った。
「これもう、ドロの塊だぞ？いくら腹減っててもこりゃあ…」
「ガタガタ抜かすな」
ルフィはロロノアの「あ」と開けた口に泥だらけのおにぎりを入れる。すると案の定、ロロノアはむせ返った。しかし、吐くことなく飲み込んだ。
『…見事』
シエルはロロノアをルフィの数歩後ろで見ていたシエルは、いつか聞いたミホークの言葉を呟いた。
「だから言ったろ。死にてぇのか？」
「ゴフっ…あ…あのガキに伝えてくれねぇか？
"うまかった"、"ごちそうさまでした"…ってよ！」
ロロノアの言葉を聞いたルフィは「ははっ！」と笑った。そして、踵を返して塀を超えコビーたちの元へ言ってしまった。
シエルは持っていた荷物からアルビダの手下達に貰った水を取り出した。
『お口、開けてくださいませ』
「あ？お前、何のつもりだ？」
『死んでしまいます。九日間、このままだったのでしょう？さ、毒は入っておりません。お口をお開けくださいませ』
淡々と言うシエルに、ロロノアは戸惑いつつも口を開けた。シエルはその口に水を苦しくない程度に注ぎ込む。
「……ありがとな」
『お気になさらず。私が好きでやったことですので』
シエルはそう言うと、颯爽と塀の外へと出ていった。
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです！続きがとても気になります！更新楽しみにしています！ (1月1日 5時) (
レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
みーしゅ - 続きが楽しみです！ (2022年6月29日 15時) (レス) id: 3a83b33499 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - 緑色になりたい()さん» コメントありがとうございます！お待たせしてしまい申し訳ないです…。しばらくの間更新できない状況が続きますが必ず更新するので今しばらくお待ち頂けるとありがたいです( .. ) (2022年3月27日 23時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
緑色になりたい() - コメント失礼致します！このお話を愛読しているものです。このお話めちゃくちゃ好きです！更新停止とありますがもうしばらく更新しない予定なのでしょうか？いつも更新楽しみにしているので無理のない程度に頑張ってください！ (2022年3月24日 8時) (レス) id: 474e2f0f3d (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - まやさん» お返事大変遅くなりました。申し訳ありません！必ず更新致しますのでもう暫くお待ちください！ (2021年9月11日 12時) (レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時：2020年5月23日 23時
