〇 ページ5
＊
口に怪しげな笑みを浮かべた男は、幼いセドリックからすればまるで『悪魔であり天使であり、それでいて神のような姿』を連想させた。
冷たい雰囲気に幼いセドリックは思わず身震いをする。
「これはこれは、シャンドラー伯爵」
「伯爵だなんて…田舎を統治しているだけですよ」
エイモスが男に深深とお辞儀をすれば、男は笑みを崩さないまま鼻で皮肉った。
「父さん…知り合いなの？」
「ああ。アルベルト・シャンドラー伯爵とおっしゃる方でな、魔法省でもご活躍する素晴らしい方だ」
エイモスがへりくだって言えば、アルバートは「言い過ぎですよ、そんな素晴らしい者ではありません」と再び鼻で嘲るように言った。
「レオ、入学する前に友人ができて良かったな」
「私もそう思います、父上」
アルバートがレオの頭を撫でれば、レオは目じりを下げて微笑んだ。
アルバートはエイモスに向けた皮肉な笑みではなく、本当に人を愛しむような笑みでしゃがむと「レオと仲良くしてくれれば嬉しい」とセドリックに伝えた。
「は、はい…」
セドリックが頷くのを見たアルバートは満足気にもう一度微笑むと、レオの手を引き人混みへと消えていった。
そのとき、レオは振り返りセドリックに手を振り唇だけで言葉を伝えたのだ。
『と・も・だ・ち・に・な・れ・て・う・れ・し・い』
そして太陽に負けないくらいの笑顔を見せた。
セドリックの顔はみるみるうちに赤くなり、彼は『恋に落ちる音』を聞いた。
──
───
布団に入って彼女のことを考えていれば、昔の夢を見てしまった。
レオとレオのお父上は笑顔や瞳こそ瓜二つなものの、全体的な雰囲気は似ていなかった。
そういえばレオのお父上はスリザリン出身だったような気がするな。
彼女は「半純血」であった気がするけど、まさかスリザリン出身の人がマグルと結婚するとは到底思えない。
…………。
考えても仕方ない
もう一度、キミとの夢を見るよ
───
【アクアマリン】
三月の誕生石
意味：聡明、勇敢
レオの聡明さ、勇敢さ
【スイフトスティック】
Ellerby and Supdmore(エレビー・アンド・スパッドモア)というハリーポッターの世界の【ほうきメーカー】が作った1952年製の箒のこと。
原作での存在は確かだが性能は知らん！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - 七夏さん» こんにちはー！コメントありがとうございますm(_ _)mのんびり気まま更新なので首を長くしてお待ちください(^^) (2021年1月6日 23時) (
レス) id: eeaf961965 (このIDを非表示/違反報告)
七夏(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2021年1月6日 22時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き隊隊長(プロフ) - 刹那さん» こんにちは〜、大丈夫です！ホグワーツはレオちゃんの夢女で溢れかえっていますから！応援、ありがとうございます！ (2021年1月4日 17時) (レス) id: 042e634d32 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - こんにちは。とても面白く一気に読み進めてしまいました！レオちゃんの性格が好きすぎてレオちゃんの夢女になりそうです…w連載、頑張ってください。 (2021年1月4日 13時) (レス) id: 525079de0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時：2020年12月25日 1時
