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女子風呂から出てきたAの髪はまだ暖かく、そして湿っていた。
「Aちゃん、おやすみ〜!」
『うん、おやすみ』
同じく、風呂から上がった女子たちがAの肩をポンと叩いて女子棟に戻っていく。
向こう側からは、男子が出てきている。
ちょうどタイミング良く、Aは成神と辺見に出会った。
「ヤッホー、風呂上がりに会うの初めてじゃない?」
成神はAの髪の毛に触れながら言った。
辺見が「セクハラだろ、それは...」と呟いたが、二人はあまり気にしてないようだ。
『そうだね。成神くんの髪、しなしな....。』
髪の毛の話で盛り上がり、ひとしきり笑ったあと、成神が切り出した。
「そーだ!明日さ〜、辺見と洞面と俺で遊園地、行くんだけど来る?」
Aは成神の誘いに、首を横に振った。
『やめとく。明日、試合見に行くの。』
「へー、佐久間と行くのか?」
前回、佐久間からデート(?)について散々聞かされた辺見は、苦笑いを浮かべた。
『え?いや、風丸さんとだけど...』
「え、二人きり?」
成神が聞き返すと、Aは顎に手を当てた。
『えっと....炎のエースストライカーの豪腕寺修太?』
Aの言葉に成神と辺見は慌てて訂正する。
「いやいやいや、豪炎寺修也ね!?」
「誰だ、豪腕寺修太って!」
『そうそう、その人も一緒なの。』
「そっか、二人きりは..ねぇ?」
「佐久間の心がボロボロになるからな。」
『?』
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目玉焼き隊隊長(プロフ) - 初めまして、ありがとうございます!読みやすいと言われるのは初めてで、すごく嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年12月9日 21時) (レス) id: 1a796aba38 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 初コメ失礼します!小説の内容がめちゃめちゃ読みやすくて好きです…!更新これからも頑張ってください! (2019年12月9日 18時) (レス) id: 6ae36e2f02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:目玉焼き隊隊長 x他1人 | 作成日時:2019年10月10日 18時