Snow day. (ページ34)

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《目黒》

Aは本番30分前に目が覚め、

自分では早く準備してるつもりなんどろうけど、

いつもより動きが遅くてとろい。

目「靴ここ置いとくから。」

『うん、ありがと』

解熱剤を飲んだらしく、背中を摩ってみても

朝の送迎車の時みたいな熱さは無い。

目「無理はしてもいいけど、加減してよ」

『うん。わかってる。』

彼女の強い瞳はもう大丈夫という強い意志表示に見えた。

ライブが遂に幕を上げ、しょっぴーの誕生公演が始まった

始まると、自然とAの心配する気持ちなんか

忘れちゃうくらいいつも通りのAの姿。

じゃれあってる風にAの肩に腕を回してみると、

ビックリ。

凄く熱くなっていた

ビックリしてAの顔を勢いよく覗くと、

Aはいつものあの優しい笑顔をした

🦻🏻『大丈夫だよ』

俺は、無理しないでと言いたかったけど、

Aは手話でみんなにバレるのが嫌って

前に言ってたなあと思い出し、頷いて終わった。

ライブの終盤、順番で衣装チェンジする時のこと

『ハァハァハァ、、』

もう自力で歩くのも辛そうなAが、

膝に手を付きながらゆっくり階段を降りていく

思わずAの体を支え、一緒におりた

目「大丈夫大丈夫。もう休もう。だめだよ。」

その言葉の、Aの返事はなかった。

スタッフさんに伝えると、

「わかった。みんなに伝えとく」

とのこと。

俺の判断は間違っていたとは思いたくない。

岩「目黒！」

目「あ、岩本くん」

岩「俺変わるから、目黒着替えちゃいな」

目「あ、、うん。よろしくね」

多分イヤモニを通して、今のAの状況が伝えられたんだろう。

岩「A、ちょっとだけでいいから体休まてやろう。腕も痛いでしょ？本当はワクチン打った次の日にこんなこと出来ねぇから。もうAは凄いんだよ。」

岩本くんはちょっと涙目になりながら伝えていた

着替えの時間が終わり、ちょっとみんなで喋る時間に。

深「ちょっとね、みんなに伝えたいことがあるんですけど」

その反応でお客さんはどよめいた。

深「Aがね、ちょっと今日体調悪いみたいなんだよね。
みんなももう気づいちゃったと思うんだけど、、。」

佐「あの子昨日ワクチン打たなくちゃいけなくて、今日めちゃめちゃ辛そうだったけど頑張ってたんだよねー。」

お客さんからは心配そうな声が響いた

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