作る私と着る慎 3

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慎side 2022/12





「すごかったねー」

「私びっくりしたよー」





事務所の廊下歩いてると
アパレルのスタッフさんが
部屋から出てきて
楽しそうにガールズトーク





「△△さんすごいわ」

「腕もいいのに
顔もいいハイスペック会社」





Aんとこか
ハイスペックって言われてたよって
家帰ったら教えてあげよ



「「お疲れさまでした」」



あ、Aの声する
タイミングいいって思って見てたら



Aと…
初めて見る超イケメンの男も
一緒に出てきた




A「あ、お疲れさま」



慎「ん、おつかれ」





俺らが他人のフリして挨拶すると
横の男も俺に挨拶してきた





A「あ、新人の近藤ね
で、ランペの衣装担当の長谷川くん」



「「よろしくお願いします」」





元彼の近藤くんね
Aの過去を知ってる近藤くんね



イケメン、高身長、細マッチョ…
ブサイクであって欲しかった





A「力矢さんと陣くん
いたりする？忙しいかな？」



慎「あ、スタジオにいるから
一緒に行く？いいと思うよ」



A「衣装やらせてもらってるから
挨拶行こっか」





…元彼・A・俺と並んで
側から見れば仕事の関係者



実際は複雑な3人が並んで歩いてる
なにこれ



今すぐ腰引き寄せて
俺のだって見せてやりたい





光司「…もしかして、恋人？」



「「え」」



光司「その反応はあたりかw」



慎「そう」



光司「まさかの相手だった」



慎「昨日は早く返してくれて
ありがとう」



光司「こいつモテるから
心配絶えないでしょ」



A「ちょ、なんでわかったの」



光司「柔軟剤とシャンプー？香水？
同じ匂いするし
長谷川くん見る目が他人と違った」





なかなか鋭い



洗濯同じだしシャンプーも同じ
香水はAのを使ってるから
全部あってる





光司「それに、ペアリング」



A「へ？
ペアリング？してないよ？」



慎「ふはは」



光司「もしかして知らなかったとか？」



慎「そのもしかして」



A「え？
だってまこいつものしてるよ？」





まだ信じてないの？w



俺の左手のリング外して見せたら
口押さえて俺の目見てびっくりしてる



それにつられて俺も口が緩んで
笑い隠してると





光司「ラブラブ見せつけないで」



慎「慎でいいよ」



光司「なら、光司で」

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