作る私と着る慎 3

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慎side 2022/12





慎「…仕事に口出しはしないから」



A「まこなら許してくれるかな
って優しさに甘えて、最低」



慎「香水は？」



A「…テラスにいるとき
その元カレが寒いでしょって
ジャケット掛けてくれて
香り移ったんだと思う」



慎「そ、か…おいで」





怒られ待ちしてるAに
腕広げれば



さっきとは違い
控えめに抱きついた体を
ガッツリ抱きしめた





A「っ怒らないの？」



慎「男物の香水ってわかったから
めっちゃ焦った

元カレに取られたかと思った」



A「なわけないじゃん

…っ苦しい」



慎「Aが仕事仲間に選ぶ人なら
信用できるから元カレでもいい

反対しないよ、怒ってもない
Aは最低じゃないよ」



A「自分勝手でごめんね」



慎「前、『私を理由に
ご飯とかの誘い断ったら怒る』って
言ってたけど俺も同じ

なんでも俺理由にセーブしたら怒る
わかった？」



A「わかった」





ずっと胸に顔埋めてたのに
俺見上げてニコって笑って
返事してきた



はい、反則
上目遣いかわいすぎる






慎「これの効果どうだった？」



A「大あり

旦那か彼氏か問題はあったけど
とりあえずフリーでないことは
これで一発」





これまで辛い思いたくさんしたから
これからは自分の好きなことしてほしい



どんなAでも
俺が幸せにするって
決めて付き合ってるからね



Aのやりたいことなら
反対しないよ



大活躍だったその指輪ペアリングで
俺も付けてるんだけど
いつ気づくかな

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