作る私と着る慎 3

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慎side 2022/12





風呂から上がると
Aがまだ起きてて
上裸の俺に抱きついてきた





慎「どした？」



A「どーもしない」





わかってるよ
妬いてるんでしょー？
こんなの普段見れないから
かわいいでしかない



腰引き寄せて
片手で頭撫でてると
Aから離れて自分の部屋に行っちゃった



まだ怒ってるかぁ





A「これの匂い嗅いでみて」




部屋に引きこもって
出てこないと思ってたら
ハンガーにかかった
今日着てたドレスを持って戻ってきた



におい？嗅げばいいの？



…男もんの香水




A「私も怒ったから
まこも私に怒って」



慎「『怒って』って…
どうしたの？」



A「香水、男物の。わかるよね」



慎「わかった、けど」



A「まこに言ってなかった
ことがあるから聞いてほしい

高校のとき付き合ってた彼氏がいて
海斗くんのことも
五十嵐グループの人間てことも知ってる

私が男性恐怖症になって
一方的に別れたんだけど

いい人だったから罪悪感があって
ずっと何かの形で返せたらいいなって
考えてたの

今日、久しぶりに再会して
うちの会社に誘った
腕がいいから声かけたけど
少しは私情も…ある

まこからしたら嫌だよね」

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