17人中４番目

1-25. ページ25

陸side 2022/7





BOTのリハで多忙を極めてる毎日を送り



舞台も重なり



スケジュールがパンパンで



頭もパンパン



さすがに疲れた



仕事から帰ってきて



風呂入って寝ようと思ってると





♫〜 ［ A ］





陸📞「なした？」



A📞「たすけてーーー！」



陸📞「は？！」



A📞「虫！虫虫虫虫！！」



陸📞「ビックリしたー
虫ね？今行くわ」





［ ガチャ ］





A「むりすぎる！！」



陸「来るなら、電話いらないしょ」



A「突然来るのも悪いと思って」



陸「うん、鍵開ける5秒前の電話も
突然と変わらないよ」





寮から出る時に
同じマンションを選んだ俺たち



何かあった時に
すぐに駆けつけられるように
メンバーから託されてる



同じマンション、同じ階



お互いの部屋の鍵を持ってて
虫が出たりすると呼び出される



もちろん、迷惑なんて思ってない





陸「行ってくるわ」



A「キッチン付近！
いってらっしゃい」





『いってらっしゃい』って



俺の家だけどな？



すごい小さな虫でもアウト



女の子だねー


・
・
・


後日、今日もリハがあって



さっきAと移動車で帰ってきた





陸「おやすみ」



A「おやすみ」





風呂入って洗ってる時着信音が鳴り
画面にはAの文字が





♫〜 ［ A ］





ちょっと待て


タイミングが





陸📞「ごめん遅くなった、なした？」



A📞「(…て)」


陸📞「え？」



A📞「(…い、今すぐ…きて)」



陸📞「は？行くわ！待ってろ！」





明らかに様子がおかしい



『来て』って…



いつもは自分から家来るのに



電話から5秒経っても開かないドア



っいつもみたく来いよ！



服着て鍵持ってドア開けたら
玄関に座り込んでたA





陸「なした？大丈夫か？」



A「(しー！耳貸して
部屋が変、誰か入った感じ
外誰もいなかった？)」



陸「(は？いなかったけど
家の鍵持ってるのって…)」



A「(陸とマネと親と私)」



陸「(親、アメリカだよな？)」



A「(うん、めっちゃ怖い)」



陸「(部屋見た？)」



A「(リビングだけ見た)」



陸「(俺他の部屋見てくるわ)」



A「(無理！離れないで)」



陸「(…大丈夫だから、手繋いでよ)」

1-26.→←1-24.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す