17人中４番目

1-46.過去　翔平 ページ46

翔平side





健太さんと昂秀の帰りが遅い日



夜スタジオが空く時間に
Aちゃんとスタジオへ



今日のレッスン結構ハードだったのに
生き生きしてる横の人



『やるよー』って
俺が分かるフリの曲かけて
踊ること1時間



きっつ…





A「そろそろやめよっか」



翔平「何でそんなに普通なの
俺やばい、足きつい」



A「帰り歩ける？」



翔平「アドバイスほしい
Aちゃんのダンス好きで
真似したいのに同じようにできない」



A「ないよ
私しょへのダンス好き〜」




ちがうちがう
嬉しいけど今は
世界チャンピオンの天才に
アドバイスしてほしんだ



あまりにもしつこくお願いする俺に
『そんなにー？わかったよ』と
教えてくれた



『心から楽しむことが大事なんだよ』



…そっか、最近忘れてた





A「本当に歩ける？
おんぶする？」



翔平「這いつくばってでも歩く」



・
・
・



家に着く頃には足が棒みたいに
動かなくなり



階段ではAちゃんが
下から押してくれた…情けねぇ





A「ただいま〜」



健太「ふざけんな！」



昂秀「ふざけてません！」



翔平「な、なにごと？！」



A「そろそろ勃発すると
思ったんだよね〜」





Aちゃん…何を呑気に…



明らかに喧嘩してるよ！



リビングに入ると
思った通り胸ぐら掴み合ってる2人





翔平「ちょっとー！何してんすか！」



昂秀「健太さんが悪いんすよ！」



健太「やることやってから
ゲームやれって言ってんだよ」



昂秀「だからってコンセント
抜かなくてもいいじゃないっすか！」



翔平「ス、ストップー！
辞めましょう！」



A「しょーへ〜
お風呂沸かしたから
足休めておいで〜

明日のレッスンに響くよ〜」



翔平「あとで入るから！
今はこの2人止めないと！」



A「いーから！
入っておいで〜」



昂秀「酷いっすよ！」



健太「俺は間違ってねーよ！」



A「しょへ、早く入っておいで」



翔平「…わかった」





洗面台にいても
怒鳴り合う声が聞こえてきて



本当に大丈夫なのかと心配しながら
Aちゃんの言う通り
お風呂に入った



入って早く上がらなければ！
…ん？



鏡に『さいてい30分』と
Aちゃんのキレイな文字



俺の心読まれてる

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