作る私と着る慎 7

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慎side 2024/4


　


俺が犯人を投げ飛ばして押さえつけてたら
玄関が開く音がして



こいつらの仲間だったらきついな、って
思ってたけどお兄さんとAで
警備員さんと目合わせて安堵した



お兄さんが駆け寄ってきてくれて
押さえつけの引き継ぎをしたら
床に座り込んだAの元へ



でも呼吸が浅くて、唇も震えてて
早く男の声が届かない部屋に
連れて行かないとって焦った



部屋で落ち着いたAと
腕の痛いところを見てたら
『まことくーん、Aー！』って
お兄さんの声が聞こえて…





A「やだ、行っちゃうの？」



慎「大丈夫だから
少しだけここにいて、鍵閉めれる？」



A「……ん」



慎「ん、待ってて」





俺のグッズが並んでるところから
アストロをAの手に待たせて
部屋を出た



鍵が閉まる音を確認してから
リビングに行くと
『遥だから玄関開けてくれる？』って



鍵を開けると
遥と駒井さんたちBGが入ってきて
犯人たちは連行されて行った





遥「慎くんナイス！」



慎「なんとかね」



彰「俺ら親父のところ行ってくるから
A頼んだ」



慎「はい、ありがとうございました」





敵も含めて何人もいた家の中に
今は2人



Aの部屋のドアをノックすると
涙を流したAが開けてくれた



…その顔
また何か変なこと考えてるんじゃないかな

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