手を差し伸べた彼４

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陸side 2022/10




陣「ほんなら、いっちゃんとの出会いは
　 パン屋なん？」


五月「そうです、お互い食べたいパンが
　 残り１つで譲り合って…」


樹「ちょ、そこまでにしとこ」


北人「なんでだよ〜 教えてよ〜
　 聞きたーい♡」


樹「五月、この人のこの笑顔に
　 騙されたらダメだよ？
　 心の中では笑ってないから」


北人「うわ、出たよー
　 ちゃんと心の底から笑ってるよ」





今日はメンバーの飲みに
五月が来て、メンバーと初絡み


今までいっちゃんが『連れて行かない！』
って何回も断り続けたけど
今日でその記録は途絶えた


そして、メンバーの彼女に初めて会った時の
恒例行事、質問攻め


俺と健太と桃以外は初めましてだけど
ツアーのファイナルで
Aと最前列にいたから顔はバレバレ


あの日のライブ終わり
楽屋がメンバーだけになった途端


『樹の彼女かわいい』祭りになって
次の飲み会には絶対連れて来いとなり
今日初お披露目


2人の出会いがパン屋ってのは
知らなかったなw


いっちゃんと五月の出会いとかに
メンバー全員興味持って話聞いてるのに


自分たちの世界にいるのが2名


あの喧嘩から無事に仲直して
目の前でイチャイチャしてる例のカップル
…まあ、これがこの2人の通常運転か





桃「ねぇ、こちょばいよ〜」


健太「動かないで？もーちょい…
　 ほら、髪の毛取れた〜」


桃「ありがと！」


健太「んへへ」


桃「ん？陸くん何？」


健太「陸さんもお嬢と
　 イチャイチャしたいんだよ」


桃「あーww」


陸「いや、違うからw」


桃「もうそろそろAの仕事
　 終わる時間じゃない？」


陸「順調に仕事が進んでればね」


壱馬「遅いっすけど大丈夫ですか？」


陸「LINE来てないから
　 まだ仕事してるんだと思う」





そんな話をして11時を過ぎた頃
ドアが開いて入ってきた俺の彼女


え？LINEきてた？…いや、来てないな





「「おー！」」
「「きたきた！」」


A「遅くなりました〜」


陸「LINE待ってたよ？」


A「ごめん
　 充電切れててできなかったの」


陸「そ…っか」


桃「おつかれ〜 今日も遅かったね」


A「今週から日曜日休みになるから
　 その分終わらせてきた」


桃「じぁ、明日休み？！今日は飲むぞー！」


拓磨「何飲むー？ 一緒に頼むけど」


A「とりあえず、日本酒で！」





だから、頼み方がおかしいんよ

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