17話 ページ22
｢＿＿では､また明日｣
｢はい､また明日｣
もはやこの挨拶も日課になりつつあった｡学校と住居エリアの境界でラントに挨拶をする｡
｢あ…｣
どこか行こうとした時､雷堂の姿が見えた｡暫く迷った後､話しかける事にした｡
｢雷堂くん…｣
｢A､か｣
歯切れが悪い返事をされた｡
｢昨日はサボっちゃってごめん｡退部届け出そうとしたんだけど､学園長からストップ掛かっちゃって｣
暫くは退部出来そうにない､ごめん｡
そう謝った｡
｢…謝る事じゃねぇだろ｣
あぁ､やっぱり｡雷堂は優しい｡
｢…明日から部活は休むから､足でまといになる事は無いだろうけど｣
じゃあねとだけ言って私は足早に去っていった｡
もう､拒絶された相手の事を見たくなかった｡
｢お早う｣
｢おはようございます｣
翌日､私とラントは学生寮で待ち合わせをした｡一緒に登校しているうちに､生徒からざわつきが聞こえる｡
｢何でしょうか…｣
｢私と君が歩いているのが不思議なのだろう､気にする事はない｣
｢そうですね､ラントさんはクマ子ちゃん一筋ですし｣
黙ってド突かれた｡
｢…ではFST､いつもの場所で｣
｢はい｣
玄関先で別れ､直ぐに教室に向かった｡
｢おはようA!!｣
｢生徒会長と付き合ってるってマジ!?｣
｢嘘偽りなしで答えて!!｣
なになに何!!?
｢え､何､何なの!?｣
女子からの怒涛の質問に少し脅えた｡
｢だから､生徒会長と付き合ってるかどうか!!｣
｢生徒会長…私が､ラントさんと?｣
｢名前呼び…絶対そうだ!｣
どうやら私とラントが付き合ってる事になっているらしい｡助けを呼びたくて教室の外を見渡すと､幼なじみが見えた｡
｢リュウスケ!!｣
こちらに気づいたリュウスケは直ぐに教室に入ってくる｡この騒動の詳細を手早く説明した｡するとリュウスケは私の腰を掴み､
｢悪いんだけど､そんな根も葉もない噂を流さないでくれないかな｣
｢…って事はここの2人が付き合ってんの!?｣
1人の女子が問い詰めてくる｡するとリュウスケが私に顔を近づけてきた｡
｢…ごめん｣
そう謝った後､更に顔を近づけ＿＿
｢＿＿これでいいかな｣
私の思考はフリーズした｡
右耳がゾワゾワする｡
『ここに雷堂が居なくて良かった…また変な噂流れるだろうけど､あと少しだけ耐えて』
そう言われた｡
だが女子たちはリュウスケが私の頬にキスをしたように見えたらしい｡
ラントとリュウスケとの三角関係(?)｡
暫くこの騒動は続きそうだ｡
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ウエサマ(プロフ) - キリノ様〜続きを書いてくだせ〜 (2022年7月13日 18時) (
レス) @page42 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
キリノ(プロフ) - コメントが付いた…だと！？花音さん、ありがとうございます！そう言っていただけると励みになります♪これからもゆったり更新していく予定なのでよろしくお願いします！ (2021年3月2日 21時) (レス) id: fda9b97bde (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノﾒﾗちゃんったら皆がいるかもなのに大胆(*/□＼*)続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年3月2日 20時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
キリノ(プロフ) - 感想などこちらにお寄せください！出来る限り返答します！ (2021年1月13日 8時) (レス) id: fda9b97bde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリノ | 作成日時：2020年12月30日 12時
