この“世”の醜さ、美しさ【呪術廻戦】

Take a bath ページ9

ご飯を食べ終えて、何をするんだろうと思った

甚爾さんはどこかの部屋にいるっぽいが、


なかなか帰ってこない

何してるんだろ……



そんなことを考えていると

ガタン、ガタン、



と音がする

『甚爾さん？』


少し大きな声で甚爾さんのことを呼ぶ

すると、扉から顔を出して


甚爾「おい、A、風呂だ。次は風呂に入ってもらう」


『おふろ、』


甚爾「ほら、こっちに来い」


声がした方に向かう


『甚爾さん？』

部屋をひょこっと覗くと、甚爾さんがいた


甚爾「ほら、服脱げ」


そう言う。

一瞬、躊躇うが言うとうりにする


『ん、』


昨日貸してくれた服をの脱ぐ


甚爾「ほっせぇな、まじで、」


『そう、かな？』


まじまじと見られるとさすがに恥ずかしい


甚爾「風呂場入って、ほら洗ってやるから」


トコトコと風呂場に入る


座らされて、バシャっとお湯をかけられる

『ぅっ…』

いきなりかけられたので驚いた


甚爾「あ、すまねぇ」

甚爾さんには悪気はなかったらしい


『ん、』


甚爾さんは手にシャンプーをつけて俺の髪を泡立てていく


甚爾「髪、多いし、長ぇな」


『…勝手なこと、すると殴られる、から…』


そう言うと


甚爾「俺はAがやりたいようにすればいいと思っているから、好きにしていいんだぞ？」


そう言ってくれる


俺の長い長い髪を洗う甚爾さんの手つきは

とても優しいもので、



だんだんと眠くなる



ウトウトしだす度に甚爾さんが


甚爾「寝んな、アホ」


と言って頭を軽く叩いて起こしてくれた

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