この“世”の醜さ、美しさ【呪術廻戦】

I'll decide your name ページ5

甚爾さんは立ち上がり


部屋のカーテンを開ける


カーテンが開けられ

窓の向こう側には街の明かりが漏れていた

外はすっかり暗くなっていた


甚爾｢なあ、名前俺が決めてもいいか？｣


甚爾さんは外を見ていたが、

こちらに視線を落として聞いてきた


『甚爾さんが？

決めてくれるの？？』


甚爾｢ああ、……つーってもなぁ…


………あー、Aでいいか？｣


『雑……』

甚爾｢うるせぇー｣


『A……』

甚爾｢いいだろ？｣


……あんまりよく分からないけど


『…いい？と思う？？』

甚爾｢めっちゃ、はてなついてんな笑｣


くくっと甚爾さんは笑みをこぼす


『俺の事、

Aって呼んで』


俺がそういうと



甚爾｢A、これからよろしくな｣


にししと笑って甚爾さんは答えてくれた


『うん、“これから”よろしく』



そう言うと、甚爾さんは俺の頭をガシガシと撫でた


甚爾さんの力が強くて

少し痛い


けど、






全く、嫌じゃなかった




さっき言った


“これから”

が、


いつまで続くのか分からない


誰にも、分からない




だけど、俺はこころのなかで



ずっと

永遠に

続いて欲しい



そう願った

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