【暗殺教室】アネモネに包まれた少女。 (ページ7)

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五輪目ページ7

私は家に着くなり自分の部屋に駆け込み、ベットへとダイブする。

すると、隣の部屋の住人……学秀がノックする音が聞こえる。

「……入るぞ」

……有無を言わせてくれない辺り、流石支配者の卵と言ったところか。

「……何、学秀」

私は素っ気なく言う。

「……手は洗え。小学生でも出来るだろう。そんなのだから……」

「……だから捨てられた……そう言いたいの？」

「……分かってるんじゃないか」

私と学秀の間に、火花が咲く。

その時、学秀ママが来た。

「何を言い争ってるの？学秀はお勉強の続きをして来なさい、お父さんに怒られるわ。Aは学秀の言う通り、手を洗ってらっしゃい？ね？」

ふんわりと、でも有無を言わせないオーラを纏って言う。

「はぁい……」

……今更かもしれないが、私と学秀は常に冷戦状態だ。

「それから……A、良かったら後で夕飯を作るの、手伝ってくれない？」

「……うん、良いよ」

この家系は支配者の血が通っているんだろうな。

……なんて考えつつ、水を出す。

サー……という音と共に透明な水が流れる。

「……薬臭いな」

私はそっと呟いてみる。

私が育ったのは田舎で、ずっと都会に憧れてた。

……のに。

「(……ホームシック、かな)」

私は、後ろで学秀がじっと見つめている事に全く気がつかなかった。