46話 ページ49
微かに漏れる、色っぽい声に、歯止めがかからなくなる。
酸素がうまく入らないで苦しいのか、
潤った瞳から、涙が溢れ、イクが目をわずかに開けたことで正気が戻り、唇を離す。
イク:っん、体制キツイ
と、涙を指で払う。
マサイ:綺麗だよな、ホント
イク::あまりいい思い出はないよ
と、眉をしかめて、冷めた声でいう。
マサイ:お前小さい時から異次元だったけど、なんかヤなことあったの?
率直な疑問をぶつけた。ちやほやされてたのは確かで、人生イージーモードだと思う。
イク:....多分、周りがそう思ってたのが嫌だった。俺はみんなが思うよりコンプレックスの塊だ。
みんなと違うのがそもそも......と。
マサイ:.....それわかるわ
俺もハーフであることで、周りと違うことに嫌になった時期があった。
イクは、俺と違って、血液型や、記憶力と言った、見た目からじゃない部分だから、
きっとそれは俺よりも強いと思う。
なのに、腐ることを知らないというように、こんなに真っ直ぐで綺麗なんだ。
だと、思った。と、いって、微笑むイクのおでこにキスを落とす。
ありがとう、と言って、今日何度目かのキスをする。
俺にとって、今は至極幸せなひとときだ。
とりあえず、キスマークがチラつくこの服を着替えさせないと、俺がまた暴発するな、と思いながら、
角度を変えて、イクの小さな口内を堪能する。
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suga(プロフ) - 奏さん、コメントとご指摘ありがとうございます!励みになりました!使い勝手がままならないので、再度あるかもしれませんが、その都度直したいと思います!本当にご覧頂きありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 39a88c02ba (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 初コメしつれいします!面白かったので一気に読んでしまいました!!これからも御自分のペースで更新頑張ってください。誤字というかミスだと思うのですが名前が活動名と一緒になってしまっています。把握お願いします (2019年12月21日 1時) (レス) id: c5346e137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suga | 作成日時:2019年11月17日 20時