38話 ページ41
シルク:瑞稀、、、答えを教えて......
イクの本名を呼び、シルクの懇願する声が響く。
イク:俺は......必要とされるなら......形が変わろうと応えたい。けど、まだ俺には恋愛感情はないよ.....
イクのその言葉に、シルクは満足したのか微笑み、
シルク:お前の恋人にさせてもらえるか?好きになるのは後からでいいんだ
と、そう告げた。
ダーマ:ということは?
モトキ:ということは?
ンダホ:ということになりますかね?
ぺけたん:なりそうですね。
ザカオ:どうでしょうかね?
マサイ:さぁ......
ようやく出た言葉は自分でも冷めたものだと感じた。
イクは必要とされるならと、言った。
もしかして、俺が先に告白してたらそう同じことを言って俺と付き合ってくれてたのか?
もし、俺が先に......
もし、今イクと出かけてたら......
もし、、、、、、、
もしも話をしだしたらきりがない。
今こんなに後悔したってこの現状は変わらない。
イクがシルクを、受け入れたこの事実はどうあがいても現実で、変わらないんだ。
ンダホがどこからか、企画で余っていたクラッカーを
ザカオとダーマとぺけたんに渡し、
イクとシルクの方に向けて鳴らす。
音がしないものだったから、紙吹雪だけが舞った。
紙吹雪一枚一枚に、走馬灯のようにイクとの思い出が、映ってる気がした。
歓喜してるメンバーとは裏腹に、俺は沈んでた。
それを隠すために、飲み物の追加の買い出しに行くと言い、
ンダホん家から逃げるようにして外へ行った。
外は部屋の騒ぎとは対照的に静かで、
冬の冷たさが身に染みる。
身体の熱が一気にさめて、冷静になっていくのがわかる。
その反面、胸が苦しくて、息が出来ない。きっと今戻っても笑えない。
戻ったら、シルクを睨んで、イクを連れ出してしまいそうだ。
2人とも大切だから、そんなことしたくない。
それをしたらそれこそ、軍団を傷つけるきっかけになる。
今更、この気持ちを伝えるべきでない。
イクが誰のものでもないということに甘んじてた結果がこれだ。
シルクが告白したから俺が出ていくってのは、
意気地なしの上書きになる。
今が辛くてもいつか慣れる日がくる。
きっと。
48人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
suga(プロフ) - 奏さん、コメントとご指摘ありがとうございます!励みになりました!使い勝手がままならないので、再度あるかもしれませんが、その都度直したいと思います!本当にご覧頂きありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 39a88c02ba (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 初コメしつれいします!面白かったので一気に読んでしまいました!!これからも御自分のペースで更新頑張ってください。誤字というかミスだと思うのですが名前が活動名と一緒になってしまっています。把握お願いします (2019年12月21日 1時) (レス) id: c5346e137e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:suga | 作成日時:2019年11月17日 20時