12話 ページ14
シルク:ちなみに他はどうなの?
そう言ってシルクがメンバーを見渡す。
シルク:イクの顔になったらどこ行きたい?
モトキ:とりあえず、ジャニーズかな。
ぺけたん:じゃあ、俺パリコレ出たいわ。
マサイ:俺、アメリカ行きたいわ
シルク:思った以上にカオスな解答だなww ザカオは?
ザカオ:俺は葛飾区かな。
ンダホ:まさかの地元から出ないパターン!?
モトキ:ザカオは一回地元を離れてみようww
イク:俺の顔じゃなくても場所にはいけるでしょ......
困ったような、呆れた顔をしながらイクが呟く。
その表情ひとつも、写真集や雑誌の表紙を飾るモデルとなんら遜色がないことに本人は無自覚なのだから、勿体ない。
だが、それもまた良いことなのかもしれない。
イクは、自分の容姿は勿論、自分のことに無頓着で、利己的にならない。
美男美女は性格が悪いと世間では言われるが、
イクを知ってる俺らからすると、
絶世の美人とかの方が汚れを知らない可能性の方が大いにあると思うようになる。
中途半端に可愛い、カッコいいともてはやされてない分、明らかに謙虚だ。
学生時代、イクは異次元だった。
漫画に見る王子様を体現していた。
生憎、愛想はなかったが、そういうタイプの王子様もいるだろ?そっちだ、そっち。
本人は目立つのが好きじゃなく、教室が息苦しいと感じてたらしいが、それは単に視線が集まってたからだろう。
イクの一挙一動は、女子にしてみればご褒美にしかならないし、
男子はそんな女子の視界に入ろうとイクの周りに群れる。
いつだったか、イクの存在を気に食わないとした先輩がいたが、
知らない間に、転校していた。あとから聞いたら、その先輩は同学年の奴らに絞られたらしい。
イクの着飾らない性格と容姿に、男子は好感を持ってたし、恨む奴なんて聞いたことも見たこともない。
いたとしても、何故か消えてくから。
それの糸を引いてるのがイクじゃないって断言できるのは、
黒幕の一つが俺らだったりするからだ。
俺らの大切な、イクへの質問は始まったばかりだ。
俺らの知らないことをもっと教えてくれ。
皆の、目が一瞬だけ、ギラつく。
ダーマが右端に座っていて一番最初の質問というか、イクにやってもらいことをいった。
さっきは左端の、ザカオが質問をした。
端から左右に順番にターンが回ってるから、
次の打者はダーマの隣のぺけたんだ。
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suga(プロフ) - 奏さん、コメントとご指摘ありがとうございます!励みになりました!使い勝手がままならないので、再度あるかもしれませんが、その都度直したいと思います!本当にご覧頂きありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (レス) id: 39a88c02ba (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 初コメしつれいします!面白かったので一気に読んでしまいました!!これからも御自分のペースで更新頑張ってください。誤字というかミスだと思うのですが名前が活動名と一緒になってしまっています。把握お願いします (2019年12月21日 1時) (レス) id: c5346e137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suga | 作成日時:2019年11月17日 20時