43話 ページ46
マサイ：............イク、このまま話を聞いてくれるか
イク：えっ......
困惑気味に頷き、ぼっそっと顔背け、恥ずかしｨｹﾄﾞ…といった。
素直か……
包み隠すことなく言葉にするなんて可愛い……
マサイ；可愛い…
イク：っっ！？え？......
と、思わずこぼれた俺の言葉に驚き、身体をびくつかせ、小動物のような反応を見せる。
イクの一挙一動に心揺れる。
ほかのメンバーはいない。この部屋に二人。
まさに好機。
こんな機会は、今後もそうそうあるわけではないし、イクが今フリーであることが絶対的な確約なわけでない。
イクといると独占したい気持ちが留めなく溢れてくる。
『イクは断らねえ……仲間なら特に……』
シルクがいつかの飲みの時にこぼした言葉。あれは付き合う前のことだった。
その言葉が伏線だったのかはわからない。
でも、その意味を辿るとしたら、俺にだって可能性はあるんだと思う。
今イクの中ではモトキが大部分を占めている。多分好きなんだろう。
それは一番雰囲気が近いこともあるが、一緒に住むようになり、モトキに信頼を全面的に託し始めてる。
モトキと住み始めた時から、シルクとは別れてたのかもしれない。
イクがモトキのことが好きでも……イクは自分の気持ちより俺らの気持ちを優先するだろう。
言い方は悪いが、シルクはイクのそういう面を利用したのかもしれない。
だから俺も……
マサイ：......イク..................好きだ
イク：っ..................
イクの優しさを、利用するよ……
マサイ：モトキのこと......好きなのは知ってるよ......それはシルクも。
俺を見つめる瞳がわずかに見開かれる。
ああ、やっぱり、モトキのことが好きなんだな……
マサイ；付き合いたいとかそういうんじゃない。付き合えることが理想だがな......ただ......伝えた上で俺もアタックしていく......チャンスを俺にもくれ。あわよくば.........ｾ..ﾚ....で、いい......
最後のよどんだ、声にならない言葉は、イクに聞こえたかな……
マサイ：本気だ。モトキとのことは本当に応援する。けど、俺から逃げないで......ずるいのは知ってる。
ただ、俺もイクのことを独占したいだけなんだ......
俺の下で、イクはまだ困惑している。
本当に予期していない言葉だったからだろうな。
イクの首元に手を這わせ、本音を言う。
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suga(プロフ) - 奏さん、コメントとご指摘ありがとうございます！励みになりました！使い勝手がままならないので、再度あるかもしれませんが、その都度直したいと思います！本当にご覧頂きありがとうございます。 (2019年12月21日 21時) (
レス) id: 39a88c02ba (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 初コメしつれいします！面白かったので一気に読んでしまいました！！これからも御自分のペースで更新頑張ってください。誤字というかミスだと思うのですが名前が活動名と一緒になってしまっています。把握お願いします (2019年12月21日 1時) (レス) id: c5346e137e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suga | 作成日時：2019年11月17日 20時
