僕でもええですか？・4 (ページ15)

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遠い存在の君ページ15

『僕を拾ってくれませんか？』

あの日、僕がであったのは、僕とはかけ離れた存在のはずの君でした

〜智洋〜

いつも通り、自分の住んでいるマンションに帰ると、部屋の前に座り込んでる人が見えた

こんな時間に、外に居ったら風邪ひいてまうよ？

そう言うために近づいたのに

智洋「しげ、おかくん？」

そこに居ったのは、クラスのムードメーカーで、特にうるさくて元気、女子にモテモテの重岡くんやった

でも、今目の前にいる重岡くんは、いつもとは真逆なほど、今にも泣き出しそうな、辛そうな顔をしていた

大毅「な、なんで僕の名前……？」

智洋「あっ、いや、それは……」

僕はいつも学校にいる時、眼鏡をかけて、前髪を下ろして、制服をきっちりと着る地味な男の子だ

それに比べ、今の僕は、髪の毛をスプレーで金髪に染め、前髪は上げているし、眼鏡もつけていない

終いには服を着崩している

だから、分かるはずもない

それに、なるべく自分のことは話したくない、でも、そんなに悲しそうな目で見たれたら心が痛む

智洋「誰にも言わないって、約束してくれますか？」

大毅「俺やって、学校の奴とかにはバレた無いから、約束するで？」