石川祐希と高校教師 ページ5
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私が新任の教師として彼のいる高校に赴任したとき、彼はまだ17歳。高校3年生。
告白されたときは、まだ18歳。
そういうことに不慣れなのか、必死に想いを伝えてくる姿がいじらしくて微笑ましくて。
でも、私は教師で彼は生徒で。その関係はこれから先一生変わらない気がした。
だから断った。
ちゃんと歳も近くて一緒に人生を歩みたいと思う子に告白しなさいって。
それから、…ええと、
…彼は、なんて言ったんだっけ。
そこでふと、我に返る。
あれ、寝てたのか私。いつの間に…
｢…ん？｣
石川｢すー…、すー…、｣
｢…んん？｣
石川｢んー、｣
｢…んなっ！｣
隣で寝ている男がいて飛び上がる。
石川くんだ。彼が例の生徒である。
いやでも、待てよ？
昨日は確か星城高校の同窓会で、私も呼ばれて、シャンパン飲んでたな私。
成長した教え子たちのかわいさにやられてしこたま飲んだ。
…え待って。石川くんいたっけ？
もう一度振り返って見てみる。
…うん。石川くんだ。
昔よりもだいぶ筋肉が付いて逞しくはなっているけれど、石川くんだ。
…と、とりあえず起きる前に出なきゃ、
石川｢どこいくの…｣
｢えっ、あ、おはよう、｣
石川｢…まだ寝る｣
｢…えっと、先生、帰っていい？｣
石川｢は？なんで｣
｢なんでって…、生徒とこんなこと…｣
石川｢…こんなことって？｣
石川くんがニヤニヤしてる。
くっ、純粋な石川くんはどこに行ったのよ。
目の前の彼はちゃんとした男の大人になってた。
なんか悔しい。
｢とにかく、お金ならあげるから無かったことに｣
石川｢はあ？｣
｢えっ｣
石川｢昨日俺と付き合うって言ったのはどこのどいつだよ｣
｢そんなこと言ったの？私｣
石川｢覚えてねえの？｣
｢…ごめん｣
石川｢じゃあ、約束は？｣
｢…んー？｣
石川｢まじかよ、俺一人で盛り上がってただけじゃん。情けねー｣
石川くんが項垂れる。
付き合う？約束？
そこでふと、さっきまで見てた夢のことを思い出した。
彼があの後に言ったことって、たしか…
｢俺がプロバレー選手になったらってやつ…？｣
石川｢…覚えてんじゃん｣
｢えっ、ほんとにプロになったの？｣
石川｢なったよ。今イタリアのチームにいる｣
｢すごい…｣
石川｢テレビとか見ないの？｣
｢見ないね｣
石川｢ったく…｣
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みう(プロフ) - 花さんはじめまして！井上さんのお話最高でした…！！他の作品も読ませていただきます！リクエストなのですがもしよろしければまた井上さんのお話を書いていただけませんでしょうか？よろしくおねがいします！ (2022年3月4日 1時) (
レス) id: b8e8982ec1 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - やっぱり定期的にこの作品を見に来てしまいます(笑)更新待ってます！ (2021年11月7日 1時) (レス) @page10 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - りこさん» りこ様！大変お待たせいたしました😭😭😭関田さんの小説を書かせていただきました！山本くんの小説はもう少々お待ちください！ (2021年10月23日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！よろしくお願いします🙇♀️ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 2bcab9c47e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます✨かしこまりました！ほかのリクエストが終わり次第書かせていただきますので時間はかかると思いますが少々お待ちください！🥺❤️ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2021年9月18日 13時
