山内晶大と幼馴染 ページ1
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私の幼なじみは罪な男だ。
私が永遠に片想いしているのにも気付かず、平然とご飯に誘ってきたり、今カノとの悩みを相談してきたり。
なんだこいつ。なんなんだ。
私の気持ちも考えて欲しいものだ。
そんな私は、こいつ、山内晶大のことを忘れるために色んな人と付き合った。
だけど結局長続きせず、もうアラサーと呼ばれる歳になる。
｢あ"ーも"ーやめだやめだ。やってられねー｣
山内｢どうした。今日荒れてんな｣
｢だってさ、お前みたいなオヤジ女と付き合えねえって振られたんだよ？つかなにオヤジ女って｣
山内｢ふっ、まあちょっとわかる気はする｣
｢わかってたまるか！！｣
いつものようにいつもの居酒屋でいつもの席。
誘ってきたのは晶大の方だけど、愚痴を言い続けるのは私の方だった。
これで何度目か、もう数えてなんかない。
…悔しい。情けない。
お酒のせいもあってなんだか泣きそうだ。
｢…私だって、もっとかわいい女の子になりたいし｣
山内｢女の子って歳じゃなくね？｣
｢もっとかわいいカフェとか行きたい｣
山内｢似合わねえからやめとけ｣
｢うっさいわね！黙って聞いてなさいよ！｣
山内｢おお、怒った｣
…私のこと、もっと女扱いしてくれてもいいのに。
そんな愚痴は言えずにテーブルに突っ伏す。
なんでこんなやつに振り回されなきゃいけないの。
いい加減、私も諦めなさいよ。
こうやって誘われる度に期待してウキウキして、普段はしないメイク直しとかもしちゃって。
…もう、なんか疲れた。
もし、もしもう会うのをやめたら、自然と諦められるだろうか。
すると、何も言わない私の頭に大きい手が乗ってきた。
何も言わないけれど、この手は間違いなく晶大のもので、思わずキュンとしてしまう。
しっかりしろ私。落ち着け。
山内｢…Aはさ、そのままでいいよ｣
｢…｣
山内｢そのままでいい。俺は、オヤジ女のAもちょっと最近太り始めたAも泣き虫なAも好きだけどね｣
｢…っ｣
山内｢…だからそろそろ、俺に振り向いてくれてもよくないですか｣
｢えっ…｣
山内｢…｣
｢いまなんて…、か、彼女は？｣
山内｢…別れたよずっと前に｣
｢言ってよ！｣
山内｢別に聞かれなかったから｣
そう言ってビールをひとくち。
…ほらね？やっぱりこの幼馴染は罪な男だ。
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みう(プロフ) - 花さんはじめまして！井上さんのお話最高でした…！！他の作品も読ませていただきます！リクエストなのですがもしよろしければまた井上さんのお話を書いていただけませんでしょうか？よろしくおねがいします！ (2022年3月4日 1時) (
レス) id: b8e8982ec1 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - やっぱり定期的にこの作品を見に来てしまいます(笑)更新待ってます！ (2021年11月7日 1時) (レス) @page10 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - りこさん» りこ様！大変お待たせいたしました😭😭😭関田さんの小説を書かせていただきました！山本くんの小説はもう少々お待ちください！ (2021年10月23日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！よろしくお願いします🙇♀️ (2021年9月25日 20時) (レス) id: 2bcab9c47e (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます✨かしこまりました！ほかのリクエストが終わり次第書かせていただきますので時間はかかると思いますが少々お待ちください！🥺❤️ (2021年9月25日 19時) (レス) id: 6782c8e9bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2021年9月18日 13時
