あんまりだ ページ18
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話終わると、素っ頓狂な顔をした2人。
オヌスミサマの話は聞いたことあったけど、まさか本当にいるとは思ってなかったらしい。
私もだよ。
ヒコ｢まあ、だけど、脳死から目覚めるって、相当だからな…｣
マサ｢めちゃめちゃ奇跡なんだろ？｣
ヒコ｢ああ｣
｢…だから、これで、晶大から大切な人の記憶が抜けてたら、本当なんだと思う｣
マサ｢…ま、俺らとは普通に会話したから俺らは大切な人って訳じゃねえな｣
ヒコ｢それもそれ｣
｢あはは…｣
複雑って言いながら頭をかく2人。
すると、ちょうど佳奈が戻ってきた。
そして私と目が合うと、小さく首を横に振る。
忘れてるって。
｢…そっ、か、｣
ヒコ｢お前、それマジで言ってる？｣
佳奈｢何回も確認した。ご両親も｢Aちゃんよ、覚えてないの？｣って何度も聞いたけど、知らないとしか言わなかった｣
｢知らない…｣
マサ｢A…｣
｢覚えてない｣
｢忘れた｣
そんなんじゃなくて、｢知らない｣
…晶大の中にある私の存在を、完璧に消されたってこと？
心配してる佳奈の声も、遠くに聞こえて。
どこからか、あの聖天様の笑い声が聞こえてきた気がした。
ヒコ｢…どうすんだよ、お前｣
｢…どうもしないよ？｣
ヒコ｢いいのかこのままで｣
｢いいもなにも、このままじゃなきゃ願いを叶えてもらった意味が無い｣
ヒコ｢そうだけど…｣
｢みんな、協力して欲しい｣
マサ｢…｣
｢…晶大と私を、極力遠ざけて。会わせないようにして欲しい｣
佳奈｢…わかった｣
マサ｢おい佳奈｣
佳奈｢…これは、私たちのためでもあるでしょ？｣
マサ｢…｣
佳奈｢晶大くんを、生かすため。あんたたち、友だちの願いが聞けないっての？｣
マサ｢…ちげぇよ、ちげぇんだよ。これはあんまりだろって言いてぇんだよ｣
｢…｣
Aが何したってんだよ。
そう言ってマサくんが泣きそうになる。
なんであんたが泣くのよって、今度は佳奈まで泣きそうだ。
…それでも泣けない私って、薄情なのかな。
ヒコ｢とにかく、今は夏休み中だから会わないだろうとは思うけど、Aも気をつけとけよ｣
｢うん。晶大の両親にも、喧嘩したからそっとしといてって言っとく｣
ヒコ｢…そうだな｣
｢…ごめんね、みんな。巻き込んじゃって｣
佳奈｢何言ってんの。あんたが頑張ってくれなかったら、今頃私たち大泣きしてたよ｣
マサ｢むしろ俺らが謝んなきゃ｣
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(名前)あやか(プロフ) - 続きを待ってます！お願いします (2021年9月18日 15時) (
レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
ぷいん - いつか更新されることを願ってます…！ (2020年12月12日 10時) (レス) id: fe96328630 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 00xxxx1さん» 本当ですか！！！！嬉しい、ありがとうございます！！ 更新頑張ります！！！！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
00xxxx1(プロフ) - 毎日更新楽しみにしています！！花さんの書くお話の中でもこれが一番好きになりそうです！！陰ながら応援しています！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: 1f1bcc4b1b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ゴンさん» えぇ！？そんなそんな！！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ゴンさんのためにー！！！！ (2020年5月16日 17時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年5月11日 10時
