無事でよかった ページ16
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目が覚める。
白い天井に点滴。
大きな窓とカーテン。
気がつくと病院にいた。
時刻は午後4時。変な時間に目が覚めた。
とりあえず起き上がってナースコール。
目が覚めましたって言えば、看護師さんが駆けつけてくれた。
その人は、晶大の手術が終わって｢助けてあげられなくてごめんなさい｣って謝った、あの看護師さんだった。
｢あの、私…、｣
看護師｢昨日、急に倒れたって男の子が連れてきてくれたのよ｣
｢あ、そうなんですね、｣
看護師｢ええ。それと、山内くん、目を覚ましたわよ｣
｢えっ、ほ、ほんとうですかっ、｣
看護師｢うん。ついさっき目が覚めてね、今はご両親やご友人たちと話してる。Aさんも大丈夫だから、病室行く？｣
｢あ、い、行きます！｣
看護師｢無理しないでね｣
すごい、すごい。
オヌスミサマ、本当に叶えてくれたんだ！
嬉しくて、思わず早歩きになる。
カラカラという点滴の音と自分の足音も、心なしかリズムを刻んで。
だけど、病室の前で立ち止まる。
…聖天様の言葉を思い出した。
｢持っておけ。大切な忠告を忘れぬ為に｣
確か、確かあのとき、
そう思って、着ていた入院着のポケットに手を当てる。
なんか、入ってる…。
恐る恐る取り出せば、やっぱりあのみかんの皮だった。
病室の中からの話し声が、だんだん近くに聞こえてきて、思わず隠れた。
すると、ヒコくんたちが出てくる。
隠れてたつもりだったのに一瞬でバレて、佳奈が飛びついてきた。
佳奈｢AAAっ！！｣
｢ぐへっ｣
佳奈｢もうっ、ほんっっとに心配したんだからね！ヒコくんがあんたをお姫様抱っこして連れて帰ってきたときは心臓止まるかと思ったんだから！！｣
｢ご、ごめん、離してっ、｣
佳奈｢ああ、ごめん｣
マサ｢もう体調大丈夫なのか？｣
｢あ、うん。元気になった｣
マサ｢そっ。ヒコになんか言うことあるんじゃねえの？｣
｢…ヒコくん、ごめんね、…ありがと｣
ヒコ｢…ああ。無事でよかった｣
佳奈｢んふっ。…あれ？A、それなに？｣
佳奈がみかんの皮を指さす。
…そうだ、聖天様が言ってたこと。
晶大の大切な人の記憶を奪うってこと。
｢晶大、目、覚ましたんだよね？｣
佳奈｢あ、うん！そうなの！｣
｢…佳奈、お願いがある｣
佳奈｢へっ？｣
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(名前)あやか(プロフ) - 続きを待ってます！お願いします (2021年9月18日 15時) (
レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
ぷいん - いつか更新されることを願ってます…！ (2020年12月12日 10時) (レス) id: fe96328630 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 00xxxx1さん» 本当ですか！！！！嬉しい、ありがとうございます！！ 更新頑張ります！！！！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
00xxxx1(プロフ) - 毎日更新楽しみにしています！！花さんの書くお話の中でもこれが一番好きになりそうです！！陰ながら応援しています！ (2020年5月20日 0時) (レス) id: 1f1bcc4b1b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ゴンさん» えぇ！？そんなそんな！！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ゴンさんのためにー！！！！ (2020年5月16日 17時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2020年5月11日 10時
