本当に？ ページ9
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関田｢…｣
｢ほっぺた痛いんですけど｣
関田｢ああ、ごめん｣
関田さんをしばらく睨んでいると、まじまじと顔を見つめてくる。
その状態で頬を引っ張られてたからすごく痛かった。
関田さんは手を離すと、そのまま私を抱きしめるようにして、ベッドに倒れ込んだ。
｢っ！びっくりした！｣
関田｢…寝るぞ｣
｢え、や、ほんとに？｣
関田｢ほんとに｣
｢関田さん疲れてるんですか！私なんかと寝ても疲れは取れませんよ！｣
関田｢取れる取れる｣
適当なことを言って、私に腕枕をして、寝始める。
目の前には、関田さんの胸板があって、顔は見えない。
なんなの。
…だれにでもこんなことしてるの？
いや、そんなわけはないだろうけど、どうして、こんなに慣れてるの？
…もしかして、私は誰かの代わりなのかな？
そう考えだしたら、ちょっとだけ心臓がズキッという。
…どうして？
｢…｣
関田｢どうした？急に黙って｣
｢…なんか、慣れてるなって思って｣
関田｢慣れてねーよ｣
｢…もしかして、私って、誰かの代わりですか？｣
関田｢…はっ？｣
気がついたら、聞いていた。
なんか、苦しくて、泣きそうになった。
…なんでだろ。
これで、｢うん、そうだよ｣とか言われたら、私どうしたらいいの？
なんで？関田さんは憧れでしょ？
…本当に？
関田｢んなわけねーだろ｣
｢…でも、私でもいいなら、誰でもいいんじゃないんですか？｣
関田｢ふざけんな。…俺はお前がいい｣
｢え、｣
関田｢…｣
｢どういう、意味ですか…？｣
そう聞くと、黙り込む関田さん。
顔が見たくて少し身をよじると、｢見んな｣と言われて顔を胸板に押し付けられる。
…ああ、関田さんの匂い、落ち着く。
しばらくして、関田さんが口を開いた。
関田｢…俺だけハグできなくて、ちょっとイライラした｣
｢それは、すみません｣
関田｢太志には告白されてるし｣
｢いやっ、うーん、まあ…｣
関田｢…それで正直焦ってる｣
｢え、…なんで？｣
関田｢…これだけ言ってんだからわかれよ｣
そう言って、また沈黙。
…ドクドクという心臓の音がうるさい。
関田さんからも、同じような音が聞こえる。
…私のこの気持ちはなに？
憧れじゃないの？憧れじゃなかったら、なに？
関田｢…また、W杯終わったら改めて伝えるとは思うけど、そういうことだから｣
｢…｣
関田｢俺のこと、ただの先輩として見るなよ？｣
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なほ - 次は山内さんの待ってます☺️ (10月10日 22時) (
レス) @page37 id: 2f4a7dab68 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 好きすぎて何度も読ませてもらっています(笑)マジで、え、花さん神？って思いました(笑) (2021年9月24日 0時) (レス) @page36 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンしました。大好きです（笑） (2021年5月6日 3時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - inu1elenaakさん» はい！お楽しみに〜！！！ (2019年12月18日 20時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
inu1elenaak(プロフ) - スピンオフも楽しみにしております。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: 9a39b8e204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2019年11月13日 21時
