行きません ページ21
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｢前にも言ったように、私は仲間が欲しかったの。私を必要としてくれる仲間が｣
石川｢…｣
｢確かに、石川くんについて行ってイタリアに行けば、たくさん必要としてくれるかもしれない。だけど彼らのバレーは日本のバレーじゃない｣
石川｢…そっかー｣
｢ごめん。でも私は日本の力になりたいの。誰か一人の日本人じゃなくて｣
厳しいことを言っている自覚はある。
今の私の言葉は、軽く石川くんを拒絶しているようなものだ。
でも、例えば関田さんから同じようなことを言われても、私はきっとついて行かない。
関田さんは好きだけど、それ以上にバレーが好きだ。
仲間がいて、その誰かの粘りが一点に繋がるバレーが。
石川｢…もし俺らのチームが、日本みたいな粘りのバレーができるようになったら来てくれる？｣
｢…どうかな？その頃にはもう、Vリーグのチームに入ってるかも｣
石川｢…くっそー！｣
｢ごめんね。でもありがとう、必要としてくれて！｣
石川｢いいけど、でも、マサさんにもついて行くなよ？｣
｢なんで柳田さん？｣
石川｢マサさんのドイツ行きにAさんも連れて行く気だよ｣
｢行きません｣
俺に言われても、と石川くんがケラケラ笑う。
どうしよう。柳田さんまだ起きてるかな？
すると電話の奥から、｢まだ起きてたんだ｣と言う声が聞こえた。
…声的に、太志。
すると石川くんは、ちょっとパスと言って部屋を出ていったらしい。
…まじか。
小野寺｢え、A？｣
｢…うん、お疲れさま、太志｣
小野寺｢…ありがとう。なに話してたの？｣
｢イタリア来ないかって誘われた｣
小野寺｢こんな遅い時間になに考えてんだ祐希｣
｢ほんとだよ｣
小野寺｢…で、行くの？｣
｢行かないよ。Vリーグのチームに入るつもり。必要にしてくれるところがあればだけど｣
小野寺｢え、じゃあ、JT！来てよお願い｣
JTサンダーズは十分強いじゃん。
VリーグのV１で常に上位にいるチームだ。
ちなみに去年は準優勝。私の力には及ばない。
小野寺｢…航さんいるよ｣
｢いるね！ロシア戦のときに応援来てて話したよ｣
小野寺｢あんまり変わってなかったでしょ？｣
｢うん、全然。相変わらず小さくてかわいかった｣
航さんというは、大学時代の同級生だ。
井上航。JTのリベロ。
この前言ってた、すごく可愛いリベロさん。
あ、ちなみに久原翼も同級生だよ。あんまり話したことなかったけど。
｢…あー、そう考えたらJTいいね｣
小野寺｢っでしょ！ね、来てよ｣
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なほ - 次は山内さんの待ってます☺️ (10月10日 22時) (
レス) @page37 id: 2f4a7dab68 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 好きすぎて何度も読ませてもらっています(笑)マジで、え、花さん神？って思いました(笑) (2021年9月24日 0時) (レス) @page36 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンしました。大好きです（笑） (2021年5月6日 3時) (レス) id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - inu1elenaakさん» はい！お楽しみに〜！！！ (2019年12月18日 20時) (レス) id: a7ed6a47fc (このIDを非表示/違反報告)
inu1elenaak(プロフ) - スピンオフも楽しみにしております。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: 9a39b8e204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2019年11月13日 21時
