episode23 ページ25
髭切「ふふっ、質問が多いね。まあいいよ。僕もこれから聞かせてもらうから。」
そう言いながら髭切さんは私の前まで来て出口を塞いだ。
髭切「僕がここにいたのは、君にグレイス側についてほしいって伝えたかったからだよ。」
グレイス側…
昨日の話のか。
髭切「どうだい？グレイスについてくれるかい？」
笑顔でそう聞いてくる。
「…私はどちらにもつく気はありません。」
そう言うと、髭切さんは一瞬目を丸くし、すぐにもとの顔に戻した。
…でも目が変わった。
髭切「ふーん。僕の要望に逆らうのかい？」
「なぜあなたに従わなければいけないんですか。」
髭切「……フフッ。誰かに口ごたえされたのは久しぶりだよ。」
そう言って髭切さんは私にゆっくりと近づいてきた。
距離がないため、私もそれに合わせて後方へ下がる。
髭切「君はまだはっきりとはこの学園を理解してないようだね。…なら、教えてあげるよ。」
「…。」
髭切「この学園にいる生徒や教師は、決して僕に逆らわない。何があっても。学園長であってもね？」
「学園長まで…？」
髭切「そうだよ。だって僕に逆らったら、自分が危なくなるからねぇ。場合によっては家族も。」
っ…その人の家族にまで手を出すの？
そんな事したら、家系にも影響が出るはず。
この学園の生徒達なんてなおさら。
髭切「昨日も言ったけど、グレイスは頭のいいメンバーが集まっている。僕達には、他人を調べ上げる事なんて簡単なんだよ。」
「調べるって…」
髭切「家系、家族の構成、学歴、成績…学園長を黙らせておけば、何でも出来る。」
「っ…」
！
背中が壁についた。
しまった…これじゃ距離がとれない…
それでも髭切さんはどんどん近づいて来る。
そして私の前まで来ると、壁に手をついた。
…逃げ場がない。
髭切「つまり、君を調べる事も出来る。」
近距離で目線が合う。
笑っているが、いつも他の生徒達に見せている笑顔ではない。
これが本当の顔か。
髭切「昨日少し調べさせてもらったよ。父母の他に、兄がいるそうだね。」
「…！」
髭切「その反応…君にとって、お兄さんは大切なのかい？」
その言葉を聞いて、睨みつける。
まさかこいつ…兄さんに手を出すつもり…？
髭切「君がどうしてもグレイスにつかないっていうんなら、そのお兄さんか、さっきの子を人質に取ることも出来るけど…どうする？」
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shuna(プロフ) - きよひーさん» ありがとうございます！楽しんでいただけてとても嬉しいです！頑張ります！ (2019年9月1日 14時) (
レス) id: 6cb408ae69 (このIDを非表示/違反報告)
きよひー(プロフ) - 面白いですね！更新待ってます、頑張ってくださいo(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2019年9月1日 11時) (レス) id: 276c9143cf (このIDを非表示/違反報告)
shuna(プロフ) - 幸別愛友さん» 見てくださりとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年8月12日 11時) (レス) id: 6cb408ae69 (このIDを非表示/違反報告)
幸別愛友 - 更新が凄く楽しみですね！頑張って下さいp(^∀^)q (2019年8月12日 11時) (レス) id: 978af02bfc (このIDを非表示/違反報告)
shuna(プロフ) - 礪さん» 読んでくださりありがとうございます！時間があれば頑張って更新しますね！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 6cb408ae69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shuna | 作成日時：2019年8月11日 18時
